23/2/25 ひたちなか市の考古学 碧玉製管玉について。
大賀克彦先生。
講座は欠席・以下は当日配布資料より作成。
[ ]はhp制作者のメモです。
[碧玉へきぎょく。酸化鉄などの不純物を含む石英。緑色のもの。
赤色は鉄石英と呼ぶ。緑色凝灰岩・ヒスイは碧玉ではない]
[管玉くだたま。管状の飾装身具の部品、管玉に糸をとおし首飾りなどにする]
●碧玉製管玉。
縄文時代前期・管玉は大陸からきた。
縄文時代後期・?期・管玉の胴部がエンタシス状に膨らみ・端部も丸み。・
弥生時代・円筒形管玉。玉生産は古墳時代へ続く。
●おもな原材料。
碧玉原産地・島根県花仙山・兵庫県玉谷・石川県菩提/滝ヶ原・
新潟県佐渡島猿八原石群。
紅簾片岩製石鋸・三波川変成帯・徳島県吉野川流域。
サヌカイト製磨製石針・香川県金山。奈良県二上山。
●穿孔具の種類・材質。
磨製石針・サヌカイト・メノウ・珪化木。鉄錐・鉄。
●技法。X技法・A技法・B技法・C技法がある。
●X技法。素材の限定なし。打割で管玉1点分の剥片にする。
打製石針で穿孔する。
●A技法。素材・緑色凝灰岩。扁平な剥片を作る。
剥離面を研磨・管玉1点分の厚さの板状品にする。施溝分割で棒状品にする。
[施溝分割とは石鋸で石に溝をつけ、溝に打撃を加え石を割る]
管玉1点分に分割し穿孔する。
●B技法。素材・硬質碧玉・緑色凝灰岩。
施溝分割で不要部分を除去し直方体にする。
施溝分割で管玉1点分をつくり磨製石で穿孔する。
●C技法。素材・限定はない・相対的に軟質。
打割で管玉1点分の剥片にする。鉄錐で穿孔する。
●弥生時代の管玉製作。
弥生時代前期・管玉製作が中国地方で開始・X技法。
岡山県南溝手遺跡・鳥取県長瀬高浜遺跡。
弥生時代前期末・山陰中部でA技法。島根県西川津遺跡・島根県布田遺跡。
弥生時代中期初頭・東方地域でA技法。京都府扇谷遺跡・福井県甑谷在田遺跡・
岐阜県荒尾南遺跡。.
弥生時代中期前葉・B技法。鳥取県中部〜新潟県・石鋸・磨製石針を使用。。
弥生時代後期前半・管玉製作の鉄器化。施溝分割なしで鉄錐穿孔。
C技法へ。新潟県内・山陰。
弥生時代末〜古墳時代初頭・東日本各地へ拡散。
本州は北陸西部と類似管玉生産。
●管玉の分類・変遷・生?地。
●半島系。未定C群製。[未定C群・半島系・舶来の管玉]
石針穿孔。朝鮮半島南部で出土例多数。
弥生時代早期・出現。
弥生時代前半期・出土は北部九州がほとんど。
●山陰系。軟質緑色凝灰岩製。石針・鉄錐穿孔。
花仙山産碧玉製・鉄錐穿孔。主に山陰で製作。
弥生時代前半期・半島系に類似。
●西日本系と東日本系。女代神社南B群≒菩提/滝ヶ原産碧玉製・石針穿孔。
弥生時代中期前葉・出現。
弥生時代中期後葉・ほとんど消滅。
法量で西日本系と東日本系に区分。[法量とは大きさ]
●北陸西部系。硬質緑色凝灰岩製に少量の鉄石英製が混在。
石針穿孔がら鉄錐穿孔へ転換。
●北陸東部系。
弥生時代中期前葉〜中葉・猿八産碧玉製で石針穿孔。
新潟県本州城域の玉作遺跡で製作。
中期後葉・猿八産碧玉製+鉄石製で石針穿孔。
佐渡島内の玉作遺跡で製作。
弥生時代後期以降・鉄錐穿孔。佐渡島内の玉作遺跡で製作か。
●関東周辺の管玉流通。
弥生時代中期初頭以前・管玉流通無し。
弥生時代中期前葉〜中葉・太形管玉が関東北部・東北南部で出土。
弥生時代中期後葉・北陸東部系が関東西部・南部へ流入。
弥生時代後期〜終末期・北陸東部系が関東西部・南部へ流入。