22/10/25 那珂市本米崎 上宮寺定例法座 真宗本願寺派。
山本昭淳師 東京都 長玄寺住職。
[ ]はhp制作者メモ。
●●01

■ご讃題 [以下のように聞こえた]
生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしけると。
[高僧和讃]
■良い天気・悪い天気。
自分にとって良い・悪いを判断している。
運動会があれば晴れは良い天気。
農作物の水が欲しい時は雨は良い天気。自分の都合で変わる。
私は自分の都合で生きている。
●●02

■おかげさま。
あたりまえになっていると気づきにくい。
水道の蛇口から水が出るのはあたりまえ。
あたりまえの反対はおかげさま。
月が出て日が沈む。あたりまえ。自分にとってあたりまえ。
■おかげさまの詩[上所重助氏]
夏が来ると冬がいいと言う。冬が来ると夏がいいと言う。
太ると痩せたいと言い 痩せると太りたいと言う。
忙しいと暇になりたいと言い 暇になると忙しい方がいいと言う。
自分に都合のいい人は善い人だと言い 自分に都合が悪くなると悪い人だと言う。
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる。・・・
どうして自分を見つめないのか 静かに考えてみるがよい。
一体自分とは何なのか。
親のおかげ・先生のおかげ・世間様のおかげの固まりが自分ではないか。
つまらぬ自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら 世の中はきっと明るくなるだろう。
俺が、俺がを捨てて おかげさまで、おかげさまでと暮らしたい。
[なんまん なんまん ありがとう]
●●03

■生死の苦海・死は間違いなくやってくる。
生死は迷い。道に迷ったときは人に聞く。
生死に迷ったらお経に聞く。私が仏に成る道が説かれている。
不安・阿弥陀如来に聞く。この命・釈尊・親鸞聖人・阿弥陀如来に聞く。
生死は迷う。死はまぬがれない。苦しみがある。
生苦・生まれたときから・・・老苦 自分が苦しくなる。
老いていくのは許せない。
■目の不自由なおばさん。
あるところで法話をおこなった。
法話の後ホールでお茶の時間があり座っていた。
白い杖をついたおばさんがやってきた。小さいときに視力を失ったとのこと。
明るさはわかるのですかと聞いた。
分からない。しかし明るいことは匂いで分かる。
雨が上がれば蒸気が地表からあがる。その匂いが分かる。
また晴れるとあたたかくなる。それで明るさが分かる。
阿弥陀如来の光もわかる。
朝と夕方仏壇の前に座る。朝・おかげさま。夕方・おかげさま。
そのときいろいろな出来ごとを考える。
そのとき阿弥陀如来のあたたかさを感じる。
それは阿弥陀如来の光が届いていることだ。心があたたかくなる。
●●04

■病気。
病気は自分だけでなく他の人にも伝わる。
老い・病を自分のこととしてとらえる。死を自分の事としてとらえているか。
死んで骨となりゴミとなる・これでは寂しい。
命が終れば私は仏に成る。どのようにしてなるのか。
[仏になるには難行道と易行道がある]
仏に成るひとつの方法は自分をくだいてなる。[難行道] ]
集合写真を見る時まず自分を見る。自分中心にしか生きられない私。
[出家もできず苦行もできない私・難行道で仏にはなれない]
仏に成るふたつめの方法は阿弥陀如来に救ってもらうこと。
[阿弥陀如来の本願は かならず救うまかせよと南無阿弥陀仏のみ名となり
たえず私によびかけられている。このよび声を聞きひらき 如来の救いに
まかすとき永遠に消えない灯火が 私の心にともる。如来の大悲に生かされて
御恩報謝のよろこびに南無阿弥陀仏を称えつつ 真実の道を歩む。この世の
縁の尽きるとき 如来の浄土に生まれては さとりの智慧をいただいて 
あらゆるいのちを救う。仏に成ると忙しい]
■正定聚になるとは。
[正定聚は浄土に往生することが正しく定まり、必ずさとりを開いて仏になる
ことが決定している人のあつまりをいう。第十八願の信心を得た人。
御文章に・・・もろもろの雑行をなげすてて、一心に弥陀に帰命すれば、
不可思議の願力として、仏のかたより往生は治定せしめたまふ。その位を
一念発起入正定聚と釈し・・・とある。
●●05

■生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける
[■生死の世界は苦しみばかりの海のように果てがない。
この海に遠い過去より石のように沈んでいる私。
その私を阿弥陀如来の本願の船は、乗せてかならず浄土に渡してくれる。
■私はさとりに役立つものを何一つ持っていない。ただ迷いのなかに沈み
つづけるしかない。阿弥陀如来の本願力は迷いのなかの私をそのままに
摂め取り救ってくれる]
●●06

■御文章。
聖人一流の御勧化のおもむきは、信心をもって本とせられ候ふ。
そのゆえは、もろもろの雑行をなげすてて、一心に弥陀に帰命すれば、
不可思議の願力として、仏のかたより往生は治定せしめたまふ。
その位を一念発起入正定聚と釈し、そのうえの称名念仏は、
如来わが往生を定めたまひし御恩報尽の念仏とこころうべきなり。
あなしこ、あなかしこ。
■上宮寺山門前掲示板の言葉。
生きてよし 死んでよし ただ今を 精一杯

フッテヨシ ハレテヨシ ナクテヨシ アッテヨシ
シンデヨシ イキテヨシ
父の口癖!!
降っても晴れても不満 有っても無くても不平
生きても死んでも 残念な生き方は したくないと言う 
いただいた人生だもの
ー前住ー