21/5/5 ひたちなか市 正安寺法話 真宗大谷派。
正信偈・同朋新聞5月号参考。
正信偈について
住職さまのお話をきく。
■
広由本願力回向
為度群生彰一心
帰入功徳大宝海
必獲入大会衆数
■広く本願力の回向に由って、
群生を度せんがために一心を彰わす。
功徳大宝海に帰入すれば、
必ず大会衆の数に入いることを獲う。
■以下はhp制作者のメモ。
■天親菩薩は無量寿経より
本願による南無阿弥陀仏の真実を
顕かにした。
凡夫は愚かで・思い上がりが激しい。
■広由本願力回向
阿弥陀如来の本願の力は
回向として凡夫に及ぼされる。
凡夫は悩み・苦しみの状態にいるが、
そのことに気づかない。
阿弥陀如来は法蔵菩薩のとき、
凡夫をもれなく救う願い・
本願をおこした。
凡夫は自分では浄土に往生する
原因を作れない。
阿弥陀如来は凡夫に代わり
往生の原因を作ってくれる。
往生の原因は、
阿弥陀如来から本願により
凡夫に回向される念仏。
凡夫には南無阿弥陀仏の念仏を
いただくことだけが残っている。
■為度群生彰一心
群生を度せんがために一心を彰す。
天親菩薩は凡夫を救いに導くため
一心の意味を明らかにした。
度するは、苦悩に満ちた状態から
苦悩が解消した状態へ導くこと。
迷いの此岸しがんから
覚りの彼岸ひがんへ渡らせること。
親鸞聖人は尊号真像銘文に
一心というは、
教主世尊の御ことのりを
ふたごころなくうたがいなしとなり。
すなわちこれまことの信心なりという。
一心というのは、
釈尊の言葉に対し、二心なく、
また疑わないこと。
それはまことの信心。
一心はまことの信心・真実信心。
信心は凡夫が
凡夫の意志で起こす信心ではない。
親鸞聖人は
「如来よりたまわりたる信心」
という。
阿弥陀如来の願いとして
回向されている信心。
凡夫に平等に及ぼされている信心。
■帰入功徳大宝海
功徳大宝海に帰入すれば。
帰入は帰依と回入。
帰依は阿弥陀如来を敬い
心の依りどころとすること。。
回入は自力のはからいから心を回らせ
本願他力に心身をゆだねること。
帰入は阿弥陀如来の本願力に
心身をゆだね依りどころとすること。
功徳は善い行いを原因として生ずる。
凡夫は原因を作れない。
阿弥陀如来の本願により作られる
原因より功徳をもらう。
そのために凡夫は
名号・南無阿弥陀仏をいただく。
功徳大宝海とは、
名号の功徳は水をたたえた
海のように私の身に満ちている。
■必獲入大会衆数
必ず大会衆の数に入いることを獲う。
名号・南無阿弥陀仏に身をまかせれば、
必ず大会衆の数に入れる。
今、この身のままに、
功徳の名号により往生が確定する。
大会は阿弥陀如来が極楽浄土で
今説法している会座。
■掲示板のことば。
「これまでが
これからを
決める」のでない
「これからが
これまでを
決める」のだ