21/4/5 ひたちなか市 正安寺法話 真宗大谷派。
正信偈・同朋新聞4月号参考。
正信偈について
住職さまのお話をきく。


天親菩薩造論説 
帰命無碍光如来
依修多羅顕真実 
光闡横超大誓願
■天親菩薩は論を造て説く、
無碍光如来に帰命したてまつる。
修多羅に依って真実を顕わして、
横超の大誓願を光闡す。

■仏典の星ぼし。
葦のストローの話。
■掲示板のことば。
怖いのは 
自分を省みるこころを 
失うこと

■以下はhp制作者のメモ。
■天親菩薩について。
天親菩薩は釈尊から
約800年後のひと。
世親とも呼ばれる。
兄・無著の説得で伝統仏教を捨て
大乗仏教を学ぶ。
天親菩薩は仏説無量寿経より、
阿弥陀如来が願われた本願に
身をゆだねることが
大切と気づく。

■天親菩薩造論説。
天親菩薩は論を造りて説く。
仏説無量寿経の大事なところを
浄土論に書いた。

■帰命無碍光如来。
無碍光如来に帰命したてまつる。
無碍光如来は阿弥陀如来。
阿弥陀如来の本願を
よりどころに信心を
表明している。

■依修多羅顕真実。
修多羅に依って真実を顕す。
修多羅は織物の縦糸のこと。
文字の経も縦糸のこと。
織物は縦糸が端から端まで
貫かれている。
縦糸に横糸がからみ模様をつくる。
縦糸は横糸を支えている。
経には多くの言葉・表現がある。
織物の模様のようなもの。
経には釈尊の教え・精神が
貫かれている。
天親菩薩は修多羅に依り
真実を顕かにした。
修多羅の経は仏説無量寿経。

名号・南無阿弥陀仏は
阿弥陀如来から私に与えられた真実。
私が判断する真実ではない。
南無阿弥陀仏は私へ施されている。
私がやることは南無阿弥陀仏を
ありがたく受けとめること。

?
■光闡横超大誓願。
横超の大誓願を光闡す。
光闡は光り輝かせ
明らかにすること。
横超は他力。
他力は阿弥陀仏の本願力。
大誓願は阿弥陀如来の誓願・本願。
横超の大誓願は他力の本願。
南無阿弥陀仏は私の
自我の意志で称える名号ではない。
阿弥陀如来から
私に差し向けられている。

■親鸞聖人は愚禿鈔に書いている。
仏教全体を竪しゅと横おうに分ける。
■竪。
順序段階を経てさとりをえる
自力・聖道門。
■横。
順序段階を経ず一挙に目的を
達成しようとする他力・浄土門。
■竪と横に出と超がある。
■出。
迷いから生ずる苦悩から脱出し、
さとりに到達する。
■超。
迷いの身で一挙にさとりの
境地に達しようとする。
■竪出・竪超・横出・横超
4つに分けられる。
■竪出。
厳しい修行により徐々に仏の
さとりに近づく自力・難行道。
■竪超。
菩提心により修行に励み
一挙に仏のさとりを体得する
自力・難行道。
■横出。
困難な修行でなく
念仏で一足飛びに浄土に往生し
さとりを得る他力・易行道。
自力の念仏。
■横超。
阿弥陀如来の浄土に
往生させていただくため、
一切のはからいから離れ、
阿弥陀如来の本願に帰依する。
他力の念仏。

■理屈に合わないことを横という。
煩悩具足の凡夫を一挙に
往生させたいと願う
阿弥陀如来の本願。
私の理屈には合わない。
私の理屈とは無関係に、
迷いの大海を一挙に超えさせる。