21/3/5 ひたちなか市 正安寺法話 真宗大谷派。
正信偈・同朋新聞2・3月号参考。
正信偈について
住職さまのお話をきく。
■本文。
宣説大乗無上法 
証歓喜地生安楽
顕示難行陸路苦 
信楽易行水道楽

憶念弥陀仏本願 
自然即時入必定 
唯能常称如来号 
応報大悲弘誓恩


大乗無上の法を宣説し、
歓喜地を証して、安楽に生ぜん、と。

難行の陸路ろくろ、
苦しいことを顕示して、
易行の水道、
楽しきことを信楽せしむ。

弥陀仏の本願を憶念すれば、
自然に即の時、必定に入いる。
ただよく、常に如来の名号を称して、
大悲弘誓の恩を報ずべし、といえり。

■南無阿弥陀仏には
阿弥陀如来の行が入っている。
私の行ではない。
私たちは形がないと行じられない。
声を出して聞くこと。
聞くと信じるは同時におきる。
さとりはゴールがない。
私は本当のことを知らないことを
わかったのがさとりか?
■疑うことなく念仏し
大きな船に身をゆだねる。

■掲示板のことば。
怖いのは 
自分を省みるこころを 
失うこと

■以下はhp制作者のメモ。

■自分を省みなくなると
何もかもが当然という
慢心が生まれる。
自分や他のいのちを軽視する。
見直すことが必要。

■正信偈・依釈段・龍樹章。
7高僧最初の龍樹大士。

■釈尊は予告した。

宣説大乗無上法 
証歓喜地生安楽

龍樹菩薩は、後の世に、
大乗という、
この上になくすぐれた法を
述べ伝える、
歓喜地というさとりを得て、
安楽国・阿弥陀如来の
極楽浄土に生まれる。

大乗は大きな乗り物。
多くの人を誰でも、
迷いの状態から、
迷いのない状態に導く教え。

人が生きるには、
多くの悩み苦しみがある。
真実について無知であり、
欲望のために、
物事にこだわる。

苦悩から逃れるには、
無知や欲望などの煩悩なくすこと。
この境地に到達すると、
何が真実であるかが体得され、
仏に成れると確信が得られる。

■親鸞聖人の本願他力の教え。
阿弥陀如来の願いにより、
私が浄土に往生させてもらえること。
そのことを身にしみて喜べるときが
歓喜地を証すること。
阿弥陀如来よりたまわっている信心を
素直に受けとる。
与えられている南無阿弥陀仏を
迷い・疑いなくいただく。

仏道には難行道と易行道がある。
難行道は、
自力で陸路を進む聖道門の修行。
易行道は、
阿弥陀如来の願力におまかせしきって、
阿弥陀如来の浄土に導いていただく。
浄土門の教えは、
船に身をゆだねて
水路を進むようなもの。



顕示難行陸路苦 
信楽易行水道楽

難行の陸路は苦しい
ことを明らかに示した。
水路を進むことは易行。
楽しいことを信じ
私に易行の道を願っている。
愚かな凡夫である私。
自力難行の行き着くところは絶望。
他力易行しか私には残っていない。
願われている願いに
謙虚に身をゆだねたい。


憶念弥陀仏本願 
自然即時入必定。

私を助けたいと願う
阿弥陀如来の本願を
いつも心にとどめているならば、
それが私の浄土往生を決定する。

■唯能常称如来号 
応報大悲弘誓恩

ただひたすら
阿弥陀如来の名号を称える。
阿弥陀如来から届けられている
南無阿弥陀仏を受け取らせてもらう。

私は、
そのように受け取るべき者として
ここにいる。
南無阿弥陀仏が
素直に私の口から発せられる。
それが、
何とか助けたいと願われる
阿弥陀如来の大悲のご恩に
報謝することになる。
感謝の思いで念仏する。
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏