20/2/22 ひたちなか市 中央図書館講座 第3回 
古墳時代のはじまりを探る。
稲田健一先生。
[ ]はhp制作者メモ。
■古墳の始まり。
箸墓古墳はしはかこふん。
奈良県にある。
3世紀後半ころ。
全長276m。
前方後円墳。
■十王台式土器とは。
弥生時代後期。
水戸・那珂川・久慈川流域・県北の海沿いの地域に
十王台式土器が分布した。
口が広く、胴が長い壺形。
文様。上下で文様が違う。
口縁部こうえんぶ・頸部・胴部に分けられる。 
胴部。付加条縄文ふかじょうじょうもんが羽状に施される。
頸部。縦方向の櫛目文。
●十王台式土器は日常的に使われた。
壺形・甕・坏・高坏形土器がある。
煮沸具・貯蔵・高坏に使用された。
●ひたちなか市では。
武田・船窪ふなくぼ遺跡群の
十王台式集落跡の調査がされている。
●十王台式土器は5期にわたり変遷している。
ひたちなか市理文だより38より。

■旅する十王式台土器。
十王式台土器は
群馬県・長野県・千葉県にも出土する。
土器は運ばれた。
運ばれたルートは
西ルート・南ルートがある。
●西ルート。
宇都宮・小山を通り群馬へ。
さらに長野佐久市へ。
●南ルート
かすみがうらまたは北浦を通って
千葉県市原に運ばれた。
●運ばれた理由。
鉄製品・斧・鎌・刀子が普及しはじめた。
茨城では鉄製品を作れなかった。
群馬・千葉に鉄製品をもとめた。
鉄製品と交換してもらうため
糸・布を土器に入れて運んだ。
米も入れて運んだ。
■三反田遺跡。
ひたちなか市。
古墳時代前期の遺跡。
●確認されたもの。
古墳時代前期の土器・住居跡。
網目状撚糸文や櫛描波状文を施文した壷・
輪積口縁台付甕・
S字状口縁甕・
大廓式の壷・
器表面にタタキ目のある畿内系甕。
南関東や東海東部・西部の他地域のもの
またはその特徴を有するものが多い。
十王式台土器がみつからない。
方形周溝墓。
ベンガルで塗られた土器もある。
石田川式土器がある。
[群馬県・石田川式土器の特徴。
S字状に屈曲した口縁部。
大きくはらんだ胴部。
自立用台がある。
土器壁が薄い。
櫛状道具で装飾]
●住んだ人。
三反田遺跡周辺に
弥生時代後期後半の集落が確認されない。
他の地区から三反田にひとが移ってきた。
だから土器が違う。
●灌漑技術。
当時周辺地域になかった
灌漑のあとが三反田にはある。
●海上の便。
三反田は海上の便がよかった。
三反田遺跡近くに
丸木舟とされる木製品が確認されている。
人が集まる市いちだったかもしれない。
人々の出会いの場だったのか。
■古墳の出現。
●梵天山古墳。
常陸太田市。
全長151m。
前方後円墳。
古墳時代前期。
●星神社古墳
常陸太田市。
山田川と浅川に挟まれ、
島状の小丘陵の間にある水田にある。
全長100m、前方後円墳。
古墳時代前期。
●中野富士山古墳
常陸太田市。
前方部短小な前方後円墳。
全長70m
古墳時代前期。
■古墳時代前期から中期。
●土器の統一化がみられる。
大和政権の統一によるものか。
●舟塚山古墳。
石岡市。
全長186m。
前方後円墳。
古墳時代中期。
■国土地理院 傾斜量図
パソコンで傾斜を確認できる。