20/1/25 上宮寺定例法座。 茨城県那珂市本米崎。 真宗本願寺派。 
[ ]はhp制作者メモ。
■全員で正信偈を称える。
■大中明英師 栃木県 法得寺住職。

われ今幸いに
まことのみ法を聞いて
限りなきいのちをたまわり
如来の大悲にいだかれて
安らかに日々をおくる
謹んで 
深みめぐみをよろこび
尊きみ教えをいただきまつらん
[しんじんのうたの、礼讃文]
■茨城から栃木にいった。
栃木の生活は30数年を過ぎた。
人間仕切り直しをすることが大事。
■人口減少の町に住んでいる。
国指定重要文化財「野木町煉瓦窯」がある。
煉瓦窯は多くの赤煉瓦を生産した。
[ホフマン窯。16の窯を順次循環移動。
窯詰め・予熱・焼成・冷却・窯出しを繰り返す。
大量生産に適している]
■昨年、春の褒章で藍綬褒章を受章した。
矯正教育功績。
25年間、野木町から100km離れた黒羽町の刑務所へ。
教誨師きょうかいしとして訪問。
受刑中の方々を訪問した。
■法得寺は幼稚園をやっている。
しつけは好きではないが
立場上言わなくてはいけない。
履き物は出船の形に。
あいさつは幸せになる。
おはよう。さようなら。
■縁があって教誨師になった。
刑務所のひとは怖い人のイメージがあった。
小さいときに母に刑務所の近くで言われたことがある。
「ここに入ってはいけない。出られなくなる」
しかし、刑務所のひとは普通の人だった。
何回か行っているうち。
待ってくれる人もいた。
みな熱心にはなしを聞いてくれた。
熱心に聞いてもらうと、いい加減なことを話せなくなる。
勉強させられた。
勉強はつとめを強いること。
させられた勉強は大事と先輩がいっていた。
経験を積んで学ぶこと。
趣味で絵をかいている。本物にならない。
■刑務所の塀。
刑務所には塀がある。
黒羽町の刑務所には高さ5mくらいの塀で囲まれている。
受刑者が逃げないためと考える。
もう一つの目的がある。
外からの侵入者を防ぐためでもある。
受刑者は塀の外の人に恨まれることもある。
受刑者を守る目的で塀がある。
物の見方を変えると世の中が変わる。
■仏の教えはほとけるという。
■下野新聞。
5/20は母の命日。
新聞社より春の褒章受章の掲載記事について
載せてよいか電話があった。
それからが何かと大変だった。
何をきていくか。
母がくれた紋付袴で授章式に臨むことにした。
母の恩に感謝した。
電話、県知事・議員からの祝電など多くきた。
表彰状を入れる額・メダルを入れるケースなどを進める業者の方。
お返しの品についての業者の方。
初めて経験することが多かった。
皇居で受章式に出席した。
疲れたが、初めて経験することが多く。
何となく偉くなったような、
浮かれた気持ちになった。
良いことばかりは続かなかった。
■階段から落ちる。
夏に階段から落ちて足を骨折した。
■自分の都合。
家族葬・直葬が増えている。
お葬式をやらないで納骨の場合も。
人類はネアンデルタール人から。
ネアンデルタール人は、亡くなった時の儀式をおこなった。
葬式をおらないと猿人になる。
■本願力にあひぬれば
葬式の時に称える和讃。
本願力にあひぬれば 
むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて 
煩悩の濁水へだてなし
(高僧和讃)
親鸞聖人が お釈迦さまが説かれた教えを詠んだ。
[亡くなった方のために称えるのではない。
大切な人へ言っておきたい、
先だった人の思いを僧侶が代弁している]
[本願力、念仏の教えに出あえば 
空しい人生ではなくなる
阿弥陀如来のはたらきにより、
阿弥陀如来の価値観で充実した人生をおくる。
自分中心の価値観ではなく、
仏さまの価値観を知ってほしいと呼びかけている]

■墓じまいが多い。
築地本願寺では合同墓をつくった。

法得寺では除夜の鐘をつく。
おしるこなどを準備している。
多くの人は、鐘をつくとなぜか神社に行ってしまう。
お寺ではご利益がないと思われている?
■私の拠り所
宗教は拠り所を与えてくれるもの。
自分さえよいければ・我が身だけよけれはという考えではない。
アメリカ第一などときく。
貪欲にはきりがない。
■受験票
高校受験の時。
受験のため家を出ようとすると受験票がない。
母が本堂の阿弥陀如来の前に置いていた。
真宗の教えからすれば変であることを
母は知っていたはずなのに。
母の親ごころを感じた。
■樹木希林さん。
死を感じられる現実。
健康が善くて病はだめ
そのような人生はつまらない。
全身がんになりながらも生涯女優を貫いた。
希林さんは
「病気を駄目として、健康をいいとするだけなら、
こんなつまらない人生はない」といった。
病気・不幸を楽しむ。
病気のおかげで多くの気づきがあった。
病気から多くのことを学んだと考えた。
病気になってはじめてわかることもある。と考える。
骨折したときに希林さんのことばを考えた。
■私たちには拠り所があると助かる。
くらいやみの中にいる時。
先にみえる光、弥陀の本願の光か拠り所、たよりとなる。
●前半の法話終了。
後半の法話は欠席。
どのようなはなしがおこなわれた??


■上宮寺掲示板のことば
みほとけと
共に歩まん
去年今年こぞことし

目にみえない世界を
尊ぶ一年でありたい
その存在をいつも身近かに
感じて生きる
毎日にしたい
と思う