19/9/25上宮寺定例法座。 茨城県那珂市。[ ]はhp制作者メモ。
講師 平野俊興師。 浄土真宗本願寺派 千葉県 中原寺尊住。
●歎異抄が書かれた時代。私たちの御先祖は生きていた。
●歎異抄 後序には4つのことが書かれている。
とぃつたひとがいる。
後序には著者唯円のまとめが書いてある。
●お聖教。
聖覚の書いた唯信抄。
親鸞は非常に大切にされた。
親鸞は唯信鈔文意を書いている。
[おおよそ聖教には、
真実・権仮ともに相交わり候なり。
権をすてて実をとり、
仮をさしおきて真を用いるこそ、
聖人の御本意にて候え。
かまえてかまえて聖教を
見乱らせたまうまじく候]

●如来よりいただいたまこと。
真実は人間側にはなかった。
[「善信(親鸞)が信心も聖人(法然)の御信心も一つなり」
勢観房・念仏房
「いかでか聖人の御信心に善信房の信心
一つにはあるべきぞ」
「聖人の御智慧才覚博くおわしますに、
一つならんと申さばこそ僻事ならめ、
往生の信心においては
全く異なることなし、
ただ一つなり」
「源空(法然)が信心も
如来より賜りたる信心なり、
善信房の信心も
如来より賜らせたまいたる信心なり、
さればただ一つなり。
別の信心にておわしまさん人は、
源空が参らんずる浄土へは、
よも参らせたまい候わじ」]

●親鸞1人がためなり。
[「弥陀の五劫思惟の願を
よくよく案ずれば、
ひとえに親鸞一人が為なりけり、
されば若干の業をもちける身にてありけるを、
助けんと思し召したちける
本願のかたじけなさよ」
阿弥陀さまはどうしようもない凡夫を
救うために、常に私のほうをむいて
救いの手をだしてくれている。
救いは南無阿弥陀仏のことばとして
阿弥陀様が私の口から称えさせてくれる。
なんとありがたいことか]

●何が善。
何が悪か。
善悪そうじてもって知らない。
[「善悪の二つ、
総じてもって存知せざるなり。
そのゆえは、
如来の御心に善しと思し召すほどに
知りとおしたらばこそ、
善きを知りたるにてもあらめ、
如来の悪しと思し召すほどに
知りとおしたらばこそ、
悪しさを知りたるにてもあらめど、
煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、
万のこと皆もって
そらごと・たわごと・真実あることなきに、
ただ念仏のみぞまことにておわします」

凡夫の善悪はすべて自分が中心。
自分に都合がよけれは善。
都合がわるければ悪。
だから、判断の基準は変化する。
戦争で人を殺せは勲章。
戦争でない時人を殺せば殺人犯]

親鸞聖人は正信偈で2カ所善悪を書いている。
一切善悪凡夫人 聞信如来弘誓願 
仏言広大勝解者 是人名分陀利華
[一切善悪の凡夫人、
如来の弘誓願を聞信すれば、
仏、広大勝解の者ひとと言のたまえり。
この人を分陀利華(蓮華)と名づく]

本師源空明仏教   憐愍善悪凡夫人
本師・源空は、仏教に明らかにして、
善悪の凡夫人を憐愍せしむ。
 ここには、悪の凡夫も、
善の凡夫も、
ともに区別なく見られている。
ひとは、
もっとお金が欲しい。もっとお金が欲しい。
地位や名誉が欲しいと考える。
[煩悩はなくならない]

●ひとつひとつが仏法に接するための縁であった。
善悪ということ。
絶対他力。
はたらきかけられている。
不可避。
阿弥陀が知らせてくれる。
歎異抄13章.
さるべきごうえん。
じねんほうにん。
あるがままに生きる。
わかった・わからないの世界ではない。
妙好人。
仏のことばにうなずいた。
●善太郎さん(島根・有福)
おがんで たすけて もらうじゃない
おがまれて下さる 如来さま
むこうから 思われて 思いとられるこの 善太郎
この善太郎とは、
我が一人のこととして受け止めていること。
親鸞聖人は
「弥陀五劫思惟の願を
よくよく案ずれば親鸞一人がためなり」
といっている。
善太郎さんはその世界を生きた。
善太郎さんは如来の心を我が身に受けていた。

●浅原才一さん 
おがまれて
わたしや、あなたに、をがまれて
たすかうてくれと、をがまれて
ごおんうれしや、なむあみだぶつ

おがまれていたことに気づくこと。
御恩報謝
自分の所有物にしている。

●海と陸。
私とあなた。
違いは「と」。

●仏法。
鉄砲の反対。
仏は人を助ける。

●何もわからい。
聴聞してもわからない。
念仏の世界は
わかったわかない
の世界ではない。

■前住職のはなし
●おがんでおがまれていた
この善太郎め
我が身全体 如来がすくってくれる。

●スウェーデン 16才女性
グレタ・トゥンベリさん。 
地球温暖化を訴えている。
「私たちを裏切った」、
気候変動の危機訴える。 
15才のとき
地球温暖化対策を求めて、
週1回授業を休み、
議会の前で座り込みを続けた。
学校に行くべきだと言う人もいる。
なくなる未来のために何故、勉強が必要?
なくなってしまう未来のために、
どうして勉強をしなければならない?
世界に発信した。
多くの人か共感した。
ひとりでは何もできない。
でもひとりがはじめないと何もできない。

●金儲けのため忙しいひとが多い。
もっとほしい。もっとほしい。
質素な道もある。

●ひとりひとりの力が大きな力になる。
おかげさまを感謝する心。

■門前掲示板のことば。
時には20歳の青年より
60歳の人に青春がある。
人は年を重ねただけでは老いない。
理想を失ったとき
初めて老いる。
サミエル・ウルマンの言葉。