19/9/22 水戸市常磐神社 
社務所別館
義公と朝儀再興 「書簡から見る水戸黄門 第2講」 
安見隆夫先生。

■平成・令和の朝儀。
[宮内庁]
ご即位・大礼の主な儀式・行動・行事。

■朝儀再興の契機となった大日本史編纂事業。

■書簡からみる史料蒐集の苦心。
●遣迎院應空宛。
京都の天台宗系・浄土真宗遣迎院派の本山。
●松平加賀守宛。
加賀藩前田家・4代綱紀・母は頼房の娘。
●松平陸奥守宛。
仙台藩4代藩主・伊達綱村。

■朝儀の再興に貢献。
●江戸時代の朝幕関係。
禁中並公家諸法度。
京都所司代。
武家伝演奏。
朝廷を監視・抑制。
●水戸徳川家と朝廷との姻戚関係。

■後西上皇と義公。
興廃継絶を志願とした。

■礼儀類典の編纂。
口上之覚。
●執筆の事由。
後西上皇の崩御・新たに霊元上皇の勅命・天気。
●口上之覚。
読み下し。
義公の執筆。
大日本史編纂記録。

■彰考館の記・抄・藤原為章・安藤。

■即位の礼及び大嘗祭関係儀式・
予定・2019/4/15宮内庁hpより。
★[国事行為]
◆[大礼関係の儀式]


★剣璽等承継の儀・宮殿。
★即位後朝見の儀・宮殿。
◆賢所の儀・賢所。
◆皇霊殿神殿に奉告の儀・皇霊殿、神殿。
[大礼関係の行事]
御即位一般参賀・宮殿東庭。
◆賢所に期日奉告の儀・賢所。
◆皇霊殿神殿に期日奉告の儀・皇霊殿、神殿。
◆神宮神武天皇山陵及び
昭和天皇以前四代の
天皇山陵に勅使発遣の儀・宮殿。
◆神宮に奉幣の儀・神宮。
◆神武天皇山陵及び
昭和天皇以前四代の
天皇山陵に奉幣の儀・各山陵
◆斎田点定の儀・神殿。
(大嘗宮地鎮祭)皇居東御苑
(斎田抜穂前一日大祓)
◆斎田抜穂の儀・斎田。
(悠紀主基両地方新穀供納)・皇居。
◆即位礼当日賢所大前の儀・賢所。
◆即位礼当日皇霊殿神殿に奉告の儀・皇霊殿、神殿。
★即位礼正殿の儀・宮殿。
★祝賀御列の儀・宮殿〜(赤坂御用地)。
★饗宴の儀・宮殿。
[政府主催行事]
内閣総理大臣夫妻主催晩餐会・都内。
◆神宮に勅使発遣の儀・宮殿。
(大嘗祭前二日御禊)・皇居。
(大嘗祭前二日大祓)・皇居。
◆大嘗祭前一日鎮魂の儀・皇居。
(大嘗祭前一日大嘗宮鎮祭)・皇居東御苑。
◆大嘗祭当日神宮に奉幣の儀・神宮。
◆大嘗祭当日賢所大御饌供進の儀・賢所。
◆大嘗祭当日皇霊殿神殿に奉告の儀・
皇霊殿、神殿。
◆大嘗宮の儀・皇居東御苑。
悠紀殿供饌の儀
主基殿供饌の儀
(大嘗祭後一日大嘗宮鎮祭)・皇居東御苑
◆大饗の儀・宮殿。
◆即位礼及び大嘗祭後神宮に親謁の儀・神宮。
◆即位礼及び大嘗祭後
神武天皇山陵及び昭和天皇以前四代の
天皇山陵に親謁の儀・各山陵
[大礼関係の行事]
茶会・京都御所。
◆即位礼及び大嘗祭後賢所に親謁の儀・
神宮及び各山陵に親謁の後賢所。
◆即位礼及び大嘗祭後皇霊殿神殿に親謁の儀・
皇霊殿、神殿。
◆即位礼及び大嘗祭後賢所御神楽の儀・賢所。
(大嘗祭後大嘗宮地鎮祭)・皇居東御苑。
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以下は安見先生の話とは別。
■常磐神社内に東湖神社がある。

藤田東湖がよんだ漢詩の説明板があった。

■文天祥 正氣ノ歌ニ和ス(正氣の歌)
藤田東湖
天地正大せいだいの氣
粋然として神州に鍾あつまる。
秀でては不二の嶽となり
巍巍ぎぎとして千秋に聳そびゆ。
注いでは大瀛だいえいの水と爲り
洋洋として八洲を環めぐる。
發ひらいては萬朶ばんだの櫻と爲り
衆芳與ともに儔たぐひし難し。
凝こっては百錬の鐵てつと爲り
鋭利兜を斷つ可し。
盡臣じんしん皆熊羆ゆうひ
武夫盡ことごとく好仇こうきゅう。
神州誰か君臨す
萬古天皇を仰ぐ。
皇風六合りくごうに洽あまねく
明徳太陽にひとし。
世汚隆おりゅう無くんばあらず
正氣時に光を放つ。
乃すなわち参ず大連おおむらじの議 
侃侃かんかん瞿曇くどんを排す。
乃ち助く明主の斷
焔焔伽藍を焚やく。
中郎嘗て之を用い
宗社磐石安やすし。
清丸きよまろ嘗て之を用い
妖僧肝膽かんたん寒し。
忽たちまち揮ふるう龍の口の剣つるぎ
虜使頭足分る。
忽ち起す西海さいかいの颶ぐ
怒濤妖氛ようふんを殲つくす。
志賀月明の夜
陽あらはに鳳輦ほうれんの巡を為す。
芳野の戦い酣たけなわなるの日
又代る帝子の屯ちゅん。
或は投ぜらる鎌倉の窟いわや
憂憤正に??うんうん。
或は伴う櫻井の驛
遺訓何ぞ慇懃なる。
或は狗したがう天目山
幽囚君を忘れず。
或は守る伏見の城
一身萬軍に當あたる。
承平二百歳
斯の氣常に伸のぶるを獲たり。
然れども其の鬱屈うっくつするに
當っては四十七人を生ず。
乃ち知る人亡ほろぶと雖いえども
英靈未だ嘗かつて泯ほろびず。
長く天地の間かんに在り
凛然りんぜん彝倫いりんを敍ついず。 
誰か能よ之を扶持ふちす
卓立たくりつす東海の濱ひん。
忠誠皇室を尊たっとび
孝敬天神に事う。
修文と奮武とを兼ね
誓って胡塵を清めんと欲す。
一朝天歩てんぽ艱なやみ
邦君身先みまつ淪しずむ。
頑鈍がんどん機を知らず
罪戻ざいれい孤臣に及ぶ。
孤臣葛?かつるいに困くるしむ
君冤くんえん誰に向かってか陳のべん。
孤子墳墓に遠ざかる
何ぞ以って先親に報ぜん。
荏再じんぜんに周星
独り斯この気の隨したがう有り。
嗟ああ予われ萬死ばんしすと雖いえども
豈汝あになんじと離るるに忍びんや。
屈伸天地に付す
生死又何ぞ疑わん。
生きては當まさに君冤くんえんを雪そそぐべし。 
復見ん四維を張る。
死しては忠義の鬼と爲り
極天皇基を護まもらん。

天保の改革が挫折。
藩主斉昭は謹慎・幽閉。
東湖も幽閉の身。
正気の歌はこの時らつくられた。
憂憤やるかたなく国を憂える長詩。