19/9/12 常陸太田市東連地 青蓮寺 七歩の会 
第6回仏教教団の成立U 真宗本願寺派。
[ ]はhp制作者メモ。

●釈尊はベナレスを離れた。
ウルヴェーラーに向かった。
途中、林の中で安座していた。
妻をともなった30組の一団と合った。
一団はひとりの女性をさがしていた。
30組の一団の中で
一人の男の人は妻がいなかった。
そこで遊女を同伴し森に来ていた。
森で遊んでいた。
遊女が財物を持って消えてしまった。
それで皆でさがしているところだった。
若者
「世尊は一人の遊女を見ましたか?」
釈尊
「若者どもよ。
君たちはどう思いますか。
婦女を尋ねることと、
自己を尋ねることと、
君たちはどちらが勝れていると思いますか」
若者。
「自己を尋ねることが勝れていると思います」
釈尊。
「若者よ座りなさい。
君らのために法を説きましょう」
釈尊は、
施しの訓話・
戒めの訓話・
生天の訓話・
もろもろの欲望の患いと堕落と汚れ・
出離の利益
を説いた。

●釈尊は、若者が
健全な心・
澄んだ心となったのを知って、
諸仏の称讃したまう教えの
説示なるものを説いた。
すなわち
苦しみとその原因と正滅と道である。
・・・四諦。
若者。
「尊い方よ。
われらは尊師のもとで出家し、
受戒したいのです」
釈尊。
「来たれ。
苦しみをまったく終滅するために
清らかな修行を行え」

■3人のカッサパの帰服。
釈尊はウルヴェーラーについた。
火の行者・カッサパ3兄弟の長男がいた。
長男は高い呪力をもっていた。
長男の呪力を恐れる500人の弟子がいた。
釈尊は長男のところを訪ねだ。
釈尊。
「カッサパよ。
洞窟にある聖火堂で一夜をともに過ごしたいのです」
長男。
「よいです。
聖火堂には凶悪で神通力をもった
竜王がいます。
あなたを害することが心配です」
同じことを3回繰り返した。
そして
「大行者よ。御随意にお過ごしください」
釈尊は長男の了承を得て、聖火堂に泊まった。
竜王の猛毒ある火力を
釈尊は自らの火力によって
消耗し尽くし鉢に納め長男に示した。
長男は
「素晴らしい大修行者だ。
しかし、私のような真人ではない」
と思った。
その後、次々と
釈尊の大神通力・大霊力をみた。
長男は
「素晴らしい大修行者だ。
しかし、私のような真人ではない」
と云い続けた。
釈尊は長男に言った。
「カッサパよ。
あなたは真人でない。
真人たる道を実践していない。
あなたは真人となる道を知らないのだ」
長男は釈尊に頭面をつけて礼拝した。
「尊い方よ。
私は尊師のもとで、
出家し受戒したいのです」
釈尊。
「カッサパよ。
あなたは500人の弟子の指導者です。
まず彼らが思い通りに行動できることを許しなさい」
長男と500人の弟子は、
釈尊の弟子となった。
その後、次男・3男が弟子500人と一緒に
ウルヴェーラーにきた。
最終的に、次男・3男と弟子500人が
釈尊の弟子となった。
カッサパ3兄弟とその弟子1,000人が
釈尊の弟子となった。
●初期の仏教教団の中核を
構成していたのは
カッパサ3兄弟の弟子達だった。

■ガヤーシーサ山(象頭山)にて。
燃える火の喩え。

[カッサパ3兄弟は
火に仕え火を拝んで
理想に到達すると考えた]
釈尊は象頭山で弟子に語った。
[夕方の町々に火が灯っていた]
町々をみなさい。
火が燃えている。
貪欲の火によって・
嫌悪の火によって・
迷いの火によって燃えている。
誕生・老衰・死・憂い・悲しみ・
苦痛・悩み・悶えによって燃えている。

●苦しみはこの煩悩の火にあるのです。
一切の束縛を離れ
理想の境地に達するには
この煩悩の火を消すことです。
火を消すことで
安らぎと清浄の心が得られます。
火に仕え火を拝んで理想に到達するのではなく
火から離れなさい。
私の教えにより修行すれば
安らぎと清浄の心が得られます。
と説いた。

[■仏法僧について。
■仏教とは。
仏之教・仏即教・成仏教の意味がある。
●仏之教。
仏の教え。
釈尊の教え。
釈尊の宗教。
釈尊中心。
●仏即教。
仏すなわち教え。
教法(真理)の宗教。
教法中心。
●成仏教。
仏に成る教え。
衆生成仏の宗教。
僧伽そうぎゃが中心。
仏教は、
仏之教・仏即教・成仏教が一体となったもの。

■三宝とは。
仏宝・法宝・僧宝。
三宝に帰依することが大事。
三帰依文。
我は仏に帰依する。
我は法に帰依する。
我は僧に帰依する。
●釈尊のとき。
現前三宝。
仏宝。釈尊自身。
法宝。釈尊の説教。
僧宝。
釈尊の弟子の比丘・比丘尼の教団。
●釈尊入滅後。
仏宝。
絵画・彫刻などの仏像。
法宝。
経巻・経典にどの仏教聖典。
僧宝。僧。
●今日的三宝。
大乗仏教の場合。
仏宝。
我々の救済者・衆生の帰依者。
釈尊・阿弥陀如来・大日如来。
法宝。
普遍の真理。
釈尊の教え。
経典・聖典。
僧宝。
釈尊の教えを聞いて、
仏道を修める人たちの和合衆の団体。

■真宗での三宝。
親鸞聖人は、
ただ念仏して弥陀にたすけられまいらすべし、
よきひとのおおせをかぶりて、
信ずるほかに別の子細なきなり。
(歎異抄・第二章)
仏法僧の三宝に帰依するとは、
「ただ念仏する」こと。
南無阿弥陀仏を称えること。

■わたしの仏法僧。
●仏。
阿弥陀仏に帰依すること。
●法。
正信念仏偈・念仏和讃・回向
を称えること。
●僧。
聞法を聞くこと。
ネットで情報を得ること。

●縁あって南無阿弥陀仏の世界に近づいた。
如来の真実義を学びたい]