19/8/25 那珂市本米崎 上宮寺定例法座 真宗本願寺派。
山崎龍明師 東京都小平市 法善寺前住職 [ ]はhp制作者メモ。
●階段でもひとは亡くなる。死は身近にある。
●不老長寿。
中国では理想といわれる。
親鸞聖人は不老長寿と言っていない。
正信偈で曇鸞大師のところで焚焼仙経帰楽邦といっている。
曇鸞大師は、長生不老を教える仙経を焼き捨て、
楽邦、阿弥陀仏の安楽浄土に往生する教えに帰依された。
●寝たきりのおばあちゃんがいた。
おばあちゃんに「いつお迎えにくる」と質問された。
「阿弥陀さんにきいてみます」と答えた。
しばらくしてまたおばあちゃんに「いつお迎えにくる」と質問された。
「もうしはらくそのまま。と阿弥陀様はいっていた」と答えた。
●人間として生まれることは難かたし。
やがて死すべきもの。
今いのちあるは。
今のいのちを大切に、充実した日々を生きる。
●同盟国。他国は面白くない。
仲間意識は仲間外れをつくる。
●出会いは人生を豊かとし
別れは人生を深くする
●会う 逢う 遇う 値う
値う(あう・もうあう)という字が使われることがある。
尊い法や、尊い方にあうこと。
●曽我量深先生のことば。
「極楽は言葉の不要な世界。
言葉を必要とする世界が人間。
言葉の通じない世界は地獄」
ことばは潤滑油。
●おばあちゃんは熱心な念仏者。
おばあちゃんは寝る時間になったので居間から自分の部屋にいった。
居間にメガネを忘れたことに気づく。
居間に戻ると、息子の家族が楽しそうに桃の缶詰を食べていた。
おばあちゃんは自分の部屋に戻った。
面白くなかった。
一睡もできなかった。
●おばあちゃんは熱心な念仏者。
おばちゃんは、畑の手伝いを息子に頼んだ。
息子は食事を終えたら出てくると言ってくれた。
しかし、息子がなかなか出てこない。
家をのぞいたら息子は奥さんと子供と一緒に団らんしていた。
おばあちゃんは面白くなかった。
おばあちゃんの飲む牛乳配達の箱が空だった。
おばあちゃんは思わず叫んだ。
「牛乳だれが飲んだ!!」
息子の奥さんが行った。
「誰も飲んでいない!! 冷蔵庫に入れた」
●学校から女の子が帰宅した。
おばあちゃんが鶏の首をしめていた。
女の子「ニワトリがかわいそう」
おばあちゃん「80年これで生きてきた。これをやらないといきてこれなかった」
女の子は、殺生はいけないことと思いがあった。
しかし、おばあちゃんに悪いことを言ってしまったと思った。
●自らの人生
生きている。
歎異抄。
「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、
万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなきに、
ただ念仏のみぞまことにておわします」
火宅無常の世界、何があってもおかしくない。
[山崎龍明師のはなしは、次から次へと話がでてくる。
元気にわかりやすいことばで、大きな声ではなしをされる。
元気をいただいた。
毎日を充実したものにしなくてはいけないと感じた}
●上宮寺前住職。
いくつになっても最後まで気持ちにロマン。
そこにすばらしい世界がある。
言葉を覚えられないチューラパンダカは箒での掃除でさとりを得た。
[箒で掃除をし「塵ちりを払わん、垢あかを除かん」と
唱えるようにブッタにいわれた。しかし言葉を覚えられない。
しかし、塵とはなんだろう、垢とはなんだろうと考える。
そして、自分の心の塵、自分の心の垢を自覚。
塵と垢を離れ捨て切ることができた]
頭のいい人、頭の悪い人
その考えから離れていく。
善悪・老若
そういうしがらみから解放される生き方。