19/6/29 ひたちなか市 ひたちなか市市民大学 マヤ文明への招待。
[ ]はhp制作者メモ。
青山和夫先生。
青山先生は東北大卒業後
国際協力事業団青年海外協力隊隊員として
ホンジュラスにいく。
現地の女性と恋におち結婚。
30年間ホンジュラス・エントラーダ地域、コパン谷、
グアテマラのアグアテカ遺跡とセイバル遺跡で
マヤ文明の調査に従事。研究する。
ピッツバーグ大学で博士課程修了。現在茨城大学教授。
■マヤ文明。
現在のメキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズに栄えた文明。
メソアメリカ文明に数えられる。
また、高度に発達したマヤ文字をもつ。
[ペルーのマチュ・ピチュ遺跡はアンデス文明。マヤ文明ではない]
■間違いだらけのマヤ文明。
●マヤ人が毎日のように神に生贄をささげることは無い。
●謎の水晶ドクロはマヤ遺跡から見つかったものでない。
等など。・・・神秘に包まれた謎めいたイメージ。こんなことはない。
■世界6大文明のなかのひとつ。
かつては世界4大文明といった。
これは西洋中心のかってな思い。
中米メソアメリカ(マヤ文明)と南米アンデスをいれ世界6大文明。
マヤ文明は、
一次文明(オリジナルな文明)を構成したメソアメリカの古代文明。
最近では4大文明の記載は教科書から消えた。
■世界の栽培種の60%以上はアメリカ大陸原産。
トウモロコシ・トマト・トウガラシ・ジャガイモ・・・・。
コスモス・ポインセチア・マリーゴールド・・・・・。
■マヤ文明の栄えた時期。紀元前1,000年〜16世紀。
16世紀にスペイン人が侵略開始。侵略には200年間かかった。
■マヤ文明の特徴。
●洗練された石器の都市文明。
ピラミッドは石器をもちいつくられた。
●統一王国かなかった。
ネットワーク型の文明。
●多神教。
太陽神・月の神はウサギを抱いている。
●マヤ文字。4〜5万。
●現在進行形の生きている文化。
■グアテマラのセイパル遺跡調査。
2005年から調査。
●マヤ文明起源は従来説より200年ほど早かった。
●生産性の高いトウモロコシ農耕を基盤とする農耕革命。
トウモロコシは、人が手を加えることで多く栽培できる。
●航空レーザーにより15,000を超える考古遺構と考えられる地点を確認。
先古典期・古典期の人間の居住は水はけのよい高台に集中。
■マヤ文明の盛衰と歴史的教訓。
●古典期マヤ文明の衰退。崩壊ではない。
諸王朝が人口過剰・環境破壊・戦争等の相互作用により衰退。
●多くの都市が繁栄をきわめた結果、その限界を超えて衰退。
人口増加。農耕地・宅地が増加。森林が減少。土地が疲弊。
●諸王は権威を正当化し、神々の助けを請うために
大神殿ピラミッドを建設し更新した。
ピラミッドの表面は石灰岩を溶かした漆喰が塗られた。
その漆喰に、辰砂から朱色を作って塗った。
古典期末の大神殿ピラミッドは、
マヤ文明の黄昏時の始まりを象徴。
●現代の地球規模の環境破壊・先進諸国における農業人口の減少
・地球人口の増大に伴う食糧難や飲み水の不足・戦争やテロ。
マヤ文明の衰退に似ている。
●諸王国は16世紀まで興隆。
マヤ地域には巨大な統一王国がなかった。多様な王国が共存した。
その結果回復力が高く、マヤ文明が崩壊することはなかった。
●マヤ人は文字、天文学、暦を発達させた。
マヤ文明は、我々人類の歴史の重要な一部である。
マヤ諸語を話す現代マヤ人は多い。
800万人・30のマヤ諸語。
マヤは、現在進行形の生きている文化。
■30世紀に人類が生きていたら、
現在行われていることはどのように評価されるのか。
現在の常識・判断とするもの・善悪の基準が変わっているかもしれない。
■その他。
●青山先生の書かれた本に、
岩波新書「マヤ文明−密林に栄えた石器文化」がある。
●30年間の調査について書いてある。
●セノーテ
●ワシャクトンのEグループ。調査した場所。
●ケクチ・マヤ文明
●21万152の石器。青山先生が発掘した石器の数。世界一。
●年縞。湖の底などにつくられる。土の年輪。
●セイバル王朝。