19/6/25 那珂市本米崎 上宮寺定例法座 真宗本願寺派。
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バイカウツギ?
南荘摂なんじょうおさむ師 静岡 教覚寺副住職。
[南荘摂師はブラジルに興味を持ち、
大学は外語大、1年間ブラジルの大学に留学されている]
往相還相おうそうげんそう。
[つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。
一つには往相、二つには還相なり。
往相の回向について真実の教行信証あり。
顕浄土真実教文類一の冒頭。浄土真宗聖典135頁]
■往相。
生きている世界、人生という家から極楽浄土にいく。
ひとは行く先がはっきりしていないと不安になる。
ブラジルに行った時の話。
ブラジルのいなかにある大学からひとりでリオデジャネイロへバスで移動した。
バスターミナルで切符を買いバスに乗った。
ことばはポルトガル語。
切符を買ったが何と書いてあるかわからない。
バスも何となくそれらしいものに乗った。
乗っているうちに不安になった。
廻りの人がわるいひとに思えてきた。
バスに数時間乗っていた。
リオデジャネイロのコルコバードの丘にある巨大なキリストの像が見えた。
嬉しかった。
間違ってなかったことに安心した。
廻りの人も皆優しい人に見えた。
■還相。
極楽浄土から生きている世界にもどる。
人の知識では、仏の智慧を知ることができない。
生きている世界にもどる。
念仏、南無阿弥陀仏のことばとして称えさせてもらっている。
■フランスの哲学者 ガブリエル・マルセルのはなし。
[真の愛というのは時間の制約を超えて、
相手が永遠に生き続けることを希求する。
愛する者が死によって消滅すると思うなら、
それはその人との愛に背くことであり、
相手の死後の生命を確信することが真の愛の証だ]
■聞遇もんぐう。
ことばでであう。
人は去ってもそのひとの言葉は消えない。
■念仏。
今 仏の心がとどいていると書かれている。
■中西智海先生の詩
人は去ってもその人のほほえみは去らない
人は去ってもその人のことばは去らない
人は去ってもその人のぬくもりは去らない
人は去っても拝む掌の中に帰ってくる
[南無阿弥陀仏と称える。念仏は阿弥陀如来によりことばとして出てきている。
ご縁のある御先祖さまの還相によることかもしれない。
自分で称えているのではなく、称えさせてもらっている。
不可思議な世界だ]
■お寺の掲示板より。
病を悪 健康を善とするだけなら
こんなつまらない人生はないわよ
樹木希林
病むことも人生において大事なこと
病んで本当の人生を歩むことができることを
希林さんは言っているのかなあ
本人は晩年ガンが全身に転移
それでも三本の映画に出演
みごとな人生でした。
[なかなか考えさせられることば。
深い言葉だ。
できれば病むことなくコロリと
阿弥陀様に迎えられ極楽に生れたい
・・・というわが身の勝って]