19/5/25 東海村 古文書と歴史を学ぶ会講座
弥生文化の展開と部原遺跡群。
宮内教男先生。
■東日本では、弥生時代でも縄文が付された土器がある。
■弥生時代。
●紀元前3世紀〜紀元3世紀頃。
●土器。弥生土器。甕・壺・高坏。
・・・西日本の話。東日本にはあてはまらない。
●金属器。青銅器・鉄器。
●水稲耕作。
定住生活・社会集団拡大・富の蓄積・階級の発生。
●埋葬。屈葬から進展。
●衣服。女子・貫頭衣。男子・袈裟衣。
■小国の分立。
●地域集団間の闘争・併合。
●漢書地理誌。「夫れ楽浪海中に倭人有り 分かれて百余国となる・・・」
●金印「漢倭奴国王」
●魏志倭人伝。
「・・・乃ち共に一女子を立てて王と為す 名を卑弥呼と曰う・・・」
■東海村の弥生遺跡。
●45ヶ所の弥生遺跡群。複合遺跡。
●須和間遺跡。足洗式土器。東中根式土器。
●石神外宿B遺跡。十王式台土器。
■部原遺跡群。
●縄文時代〜古墳時代の複合遺跡。
●原子力燃料(株)東海事業所周辺。旧真崎浦に面する台地上。
●調査。1978年。
●遺跡群。
部原東遺跡。弥生時代後期の住居1棟。
部原北遺跡。4棟の竪穴式住居。弥生時代後期か古墳時代前期。
弥生土器。壺。底部より7粒の籾の痕。
2号・3号住居跡。十王台式土器。弥生後期。
竪穴式住居の隅は方形。
■土器の説明。
●足洗式土器。弥生時代中期後半。標識遺跡。
壺形土器は長頸・胴部が大きくふくらむ・胴上部に渦文・胴下半部は撚糸文。
●東中根式土器。弥生時代後期前半。標識遺跡。
壺形土器は複合口縁、頸部は無文・連続山形、懸垂、波状の櫛描文、胴部は撚糸文。
●十王台式土器。弥生時代後期後半。標識遺跡。
壺形土器は文様は口縁部、頸部、胴部に分かれる。
頸部は縦方向のスリットで、4から5の区画に分けられる。
胴部は付加条縄文が施される。