18/11/18 常陸太田市久米町 正念寺 報恩講 真宗本願寺派。
■11:00法話 祖父江佳乃師 
愛知県真宗大谷派有隣寺住職。
●説教使・布教使。
阿弥陀仏さまの教えを伝える役目。
話しをきく皆さまを見て、
みなさまに育てられている。
おとりつぎする。
阿弥陀仏の本願をつたえる。
お経をつたえる。
●美しい姿。
米・大根をつくる姿は美しい。
赤ちゃんを育てる母親の姿は美しい。
南無阿弥陀仏。合掌している姿は美しい。
大事なものがあり大事なことをやっていることが美しい。
一生懸命の姿。
南無阿弥陀仏。
念仏を称える皆様は美しい。
●荘厳。 
仏教法儀には、
道場荘厳・威儀荘厳・音声荘厳が必要。
荘厳は仏法によって飾り立てること。
●御御堂。
わたしと皆さまがともに育つところ。
南無阿弥陀仏。念仏をいただく。
●ひとは悪いこともする。
いいこともする。わるいこともしてしまう。
肉・魚・トマト・キュウリいのちをいただいている。
奪う。殺す。往生するまで悪い人になる。
●自分の都合で考える。
9月台風。
名古屋600ケ寺ある。200ケ寺の屋根が飛んだ。
大変だな。
私にできることは。
でもよかった。
我が家でなくて。
この方よりまし。
あさましい心をもっている。
一瞬可哀そうだと思う。
何とかしてあげたいと思う。
でもすぐに災害が自分でなくてよかったと思う。
自分にとって都合の良い人が良い人。
私たちは自分を中心に、
自分がよければよいと考える。
合掌。頭をさげるしかない。礼拝。そねみ ねたみ。
こんな私を阿弥陀仏さまは救ってくれる。
親鸞さまが教えを届けてくれた。
●帰命。
阿弥陀仏のところに帰る。
立っている如来。
長さ・高さ・重さをはかることができない。
●自分の価値観で判断している。
自分のものさしはいいかげん。
あばたもえくぼ。
虫のいどころ。
わたしにとって都合良い人がよいひと。

●阿弥陀仏ははかることができない。
如来。タター。
そのままでよい
さとりをひらいたときすわっている。
立っている姿は救うすがた。。
●信心。
如来よりたまわりたる信心。
他力の信心。手と手をあわせる。

●よしことよしののはなし。
「よしのはよしこのかわりなの 」ときいた。
おじいちゃんは、「外あけてごらん」といった。
外には2本の桜の樹があった。
桜は満開だった。
「さくらの花は、ソメイヨシノという。
さくらは、春暖かくなるまで、寒く冷たい冬をすごす。
ひとは桜の花に出会うとこころがほぐれる。
桜の花が一つ咲くと、けしきが変わる。
よしのの名前はソメイヨシノからいただいたものだよ」
おじいちゃんは、私を内陣にいれてくれた。
「阿弥陀如来さまのまよこにいってごらん」
「阿弥陀さまは、前のめりになっているだろう」
足が浮いていた。
ご光明はまっすぐでは光がとどかない、
そして角度がついている。
光がつつんでくれているんだ。
光はよしのを照らしてくれている、つつんでいる。
かわいいといって大事につつんでくれている。
阿弥陀さまの大事なよしのだよ。
花を見てごらん。
白い花には白・黄い花には黄・赤い花には赤、
ほかに変えることはできない。
おまえのいのちは他にはかえることができないんだよ。
おじいちゃんのいのちも
おばあちゃんのいのちも
おとうさんもおかあさんも
願われたいのち。
よしののいのちも願われたいのち。
誰とも変わることができない。
如来さまよりいただいたいのち。

●誰と変わることのできない私。
阿弥陀仏から願われたひとりひとり。
阿弥陀仏か仏にしてくださる。

●息をひきとる。
残されたひとが息をひきとらせていただくこと。
必ずだれもが死ぬ。
自分の命がなくなる。
いのちの大事に気づくのが命日。
それが御仏事。
■12:00 お斎をいただく。

■13:00お勤め
正信偈ほか。

■14:00法話 祖父江佳乃師 
愛知県真宗大谷派有隣寺住職。
●御御堂。
シャバはあぶないこともある。
しかし、ここはお寺。
お寺は安心。
阿弥陀仏様に守られている。
阿弥陀仏に守られている。
「襟巻のあたたかそうな黒坊主こやつが法は天下一なり」一休。
親鸞は弟子一人ももたずそうろう。
如来よりたまわりたる念仏 。
聖とは一人居て喜ばは二人と思うべし、
二人居て喜ばは三人と思うべし、
その一人は親鸞なり。
聖とは日をしるひと。
「日知り」といわれるように天皇をさす。
仏教では高僧の呼称でもあるが,
また一般民間の僧のこともいった。
親鸞さま時代。布施をもらう。ひじりといった。
国から何ももらっていない。
●御同行・御同朋。 
手を合わせる。先に手を合わせる人がいた。
手をみる。何をつかんできたか。
苦しいこと・悲しいこと。

●親鸞さま 入滅。
口に世辞をまじえず。
南無阿弥陀仏。
口に世事をまじえず、ただ仏恩のふかきことをのぶ。
声に余言のあらわさず、もっぱら称名たゆることなし。
ついに念仏の息たえましましおわりぬ。
90才で亡くなられた。
●親鸞さまは病に臥していた。
弟子「あかぎけれ・ひびわれ・ささくれ・草鞋食い。
こんな足になるまで念仏を広げてくださった」といって泣いた。

●手はよいことも悪いこともつかんできた。
父の手。
母の手。
後に生れた人は先をとむらう。
声なき声を。
父母にはずかしい生活をしてはいけない
●忘れられないこと。
仏さまに手を合わせる。
ごはんのときいただきます。

●葬式でなぜなく。
経験から想像。涙が出てくる。智恵がある。知識がある。
●震災のボランティアで仙台海楽寺に行った時の事。
仮設住宅で。
被災された方を訪問した。
帰り際に失敗をやらかした。
わたし「がんばって」
おばあさん「これ以上どうがんばればいいの」
といって大粒の涙を流された。
「がんばって」のことばはいってはいけなかったのだ。
私には経験がない。
話していることは知識。
「大丈夫だよ」の経験がない。

●親鸞さま。
阿弥陀如来の考えを親鸞さまは私たちに伝えてくれた。
親鸞さまの生まれた平安末期。・・・・
父は親鸞さま4才のときなくなった。
・・・
青蓮院で得度するまでのはなし。
・・・・
慈鎮和尚のはからいにより、特例中の特例9才で延暦寺に入山した。

●仏法。
今この時。
この瞬間。
「朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり」
仏のおみのり 今が今 今が大事。

●命日。
報恩感謝。
感謝する 謝る。
他の命をもらって生きている。
そのような私を仏にしてくれるのが阿弥陀仏様。
父・母・おじいちゃん・おばあちゃんも苦しんできたはず。
手を合わせてきた。
南無阿弥陀仏。
願われている大事ないのち。
いただいて仏性遊離。
武器も兵器も必要ない。
煩悩具足 畢竟 頭からつま先までつまっている。
煩悩をことごとく身にそなえている。

●二河白道のはなし。
お釈迦さまがうしろからおしてくれる。
前は阿弥陀仏さま。
釈はおしゃかさまのこと。

●凡夫のはなし。
ひとは考えが変わる。
一つのことだけを考えられない。
正信偈を称える。
称えながら別なことを考えてしまう。
凡夫とはそのようなもの。

●阿弥陀如来は、凡夫に、そのままおいで、
そのままこいよといっている。
阿弥陀如来は、さとりをひらいたとき座っていた。
阿弥陀如来は、凡夫を救うために立ってくれている。
間違いなく救ってくださる。
わたしの信心は、阿弥陀からいただいたもの。

●ご飯をたべるときいただきます。
人は生きるために他へ物をたべなければいけない。
食べものは、豚・牛・鶏・魚を殺して食べる。
野菜・ご飯も植物の命をうばって食べている。
あなたの命をいただきます。
奪う。
他のいのちを殺している。殺生。
殺さないと生きていけないわたし。
ひとは生きるために悪いことをしている。

●悪いことをしている私を救ってくださるのが南無阿弥陀仏。
●手を合わせるのが大事。
次の世代につなげることが大切。