18/10/21 常陸太田市 集中曝涼。
青蓮寺と枕石寺にいく。
●青蓮寺。
多くの関係者・見学者により賑わっていた。
青蓮寺の住職さんに枕石寺のことをいろいろと教えてもらう。
青蓮寺は本願寺派、枕石寺は大谷派だが、お手伝いしているとのこと。
●枕石寺。
枕石寺の阿弥陀如来立像・親鸞聖人御枕石・雪中枕石之御真影をみられてよかった。
集中曝涼に枕石寺が本年より参加いただきありがたい。
枕石寺にかんする話。
●親鸞聖人が布教をして歩いていた。
雪が降り日が暮れてきた。
親鸞聖人は、日野左衛門宅に一夜の宿をお願いした。
日野左衛門は断った。
親鸞聖人は門の屋根の下で 門の扉止めの石を枕にねた。
西風が親鸞聖人のたもとに入ってくる。
親鸞聖人は、西風は西方浄土阿弥陀如来さまの風。ありがたい風だと思った。
「寒くとも たもとに入れよ 西の風 弥陀の国より 吹くと思えば」
●日野左衛門は部屋で寝ていた。
夢をみた。菩薩が夢枕に立った。
「おまえは大変な間違いをしている。
先の一夜を求めた僧は、阿弥陀如来の化身だ。尊いお方である」
日野左衛門は、驚いて眠ることができなかった。
門のところに行ってみると、親鸞聖人が石を枕に横になっていた。
日野左衛門は、親鸞聖人に詫びて、家に入ってもらった。
日野左衛門は、親鸞聖人の温かい言葉を聞いた。
その場で頭を剃って弟子になった。
親鸞聖人が枕にした扉止めの石が親鸞聖人御枕石。
厨子にはいっていた。少し黒いような緑のような色だった。泥岩か?
石には、大心海と刻されていた。日野左衛門が刻した。
●一年後、雪が降った日。
日野左衛門は、わが身を顧みた。
1年前、親鸞聖人に出会い暖かい話をきいて、感動し改心し弟子になった。
なのに、1年後の自分の生活は何だ。
だらしない生活をしている。
たった1年間でこのように変わってしまうわが身なのか。
わが身のどうしようもないだらしなさを恥じた。
そこで、親鸞聖人のところにいき親鸞聖人の横になっている姿を
木像として刻したい旨を親鸞聖人に申しあげ許しを得た。
日野左衛門が一生懸命に刻したのが雪中枕石之御真影、木造。
日野左衛門が初心を忘れず念仏申す日々をおくるために刻したもの。
みせていただくと、念仏申す日々をおくるご縁をいただくように感じる。
南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏。
厨子に入った40pくらいの雪中枕石之御真影の下には10枚ほどの布団が敷かれている。
ツアーでお寺を訪ねてこられた方の布団のようである。
●阿弥陀如来立像。
住職さまによれば、左足が少し前に出ている。
両手の水かきがある。とのこと。