18/10/8 常陸太田市久米 正念寺聞法会。
 < >はhp制作者メモ。


相続。
相続は仏教用語。
●親鸞聖人は七高僧を大切にされた。
インド 龍樹菩薩・天親(世親)菩薩。
中国 曇鸞大師・道綽禅師・善導大師。
日本 源信和尚かしょう・源空(法然)聖人。

●天親菩薩の書いた本に「倶舎論」がある。
このなかに「相続」という意がでてくる。
すべての現象は「諸行無常」である。
変化して一瞬一瞬に生滅が、流れは継続するとかかれている。
すべてのものは常に変化している。変わらないものはない。

●ロウソクの火であれば、ずっと連続して燃えているのではない。
一瞬に燃え尽きるが、その瞬間に次の炎が燃え上がる。
私たちの目には連続して燃えているように見えている。
連続してはいないが、連続していることを「相続」という。

<生まれては消え、生まれては消えということが続いていく>

■妙好人。
浄土真宗の話を「聴聞」する人々の中で、特に篤信な人を讃え、妙好人という。
●念仏は、相続されている。
山陰の三妙好。有福の善太郎・因幡の源左・石見の才市。
大和の清九郎、讃岐の松庄(しょうま)、六連島(むつれじま)のお軽、嘉久志の仲造。

●金子みすヾさんの詩。
「 ・・・
大漁だ。おおばいわしの 大漁だ。
・・・
海のなかでは  ・・・  いわしのとむらい するだろう」

<金子みすゞさんは、篤信な浄土真宗の家に育っている。
祖母とともに朝晩仏壇におつとめした。
仏さまの心で詩を詠んでいる。
南無阿弥陀仏を称えるものは みんな仏さまの心になる。
阿弥陀如来に南無阿弥陀仏と称えさせてもらっている>

<ひとが生きるとは多くのいきものを殺している。
多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。
尊いおめぐみをおいしくいただき ますますご恩報謝につとめます>

●親鸞聖人が七高僧を選んだ基準。
弥陀仏の本願を信じ念仏し生きたこと。
先人の踏襲ではなく、独自の教義展開があること。
阿弥陀仏の本願の趣旨に相応していること。
書物を著し後世に残したこと。
●著作。
龍樹菩薩。十住毘婆沙論。十二礼。
天親菩薩。浄土論。
曇鸞大師。無量寿経優婆提舎願生偈註。
道綽禅師。安楽集。
善導大師。観無量寿経疏。往生礼讃。
源信和尚。往生要集。
源空聖人。選択本願念仏集。