18/10/6 常陸太田市 福島のすがた3.11で止まった町。
< >はhp制作者メモ。


飛田晋秀先生。
「福島のすがた3.11で止まった町」のドキュメンタリー写真展。
先生は放射線量の高い現場に入り。
自身が放射線に被曝し、いのちを縮めながら写真を撮っている。
国は帰還をすすめるが厳しい。現実の姿を知ってほしい。写真を通して訴えている。
最初は、無人化した町々を見て、涙と怒りでシャッターを押せなかった。
原発事故が起これば、人間の手ではどうすることもできない。
よって、すべての原発を廃炉にしなければならない。としいう。

■主催者の展示目的。東海第2原発を考える会主催。
●放射線汚染の恐ろしさを身近なものとして実感。
市民の原発事故に対する意識のミ揚をはかる。
●原発事故を起こさぬため、安全・安心な電源確保への転換をはかる。
●歴史ある自然豊かな故郷を存続継承する。
●原発再稼働再考・エネルギー利用再考転換を。
●市長に提出する署名活動への参画をお願いする。


■飛田晋秀先生講演。
●プロジェクタの写真を見ながら福島の現状を話された。
●原発はいらない。二度と福島を繰り返してはならないと訴え続けている。
職人の撮影を専門にしていた。
依頼された日本国内職人の写真を撮り終えまとめようという時に地震が起きた。
原発事故直後から、東日本大震災・原発事故の被害の実態を撮ろうと決めた。
いわき市・広野町・三春町の仮設住宅を取材。
その後富岡町の管理区域に入った。
●事故から1年近くたつのに被災状況は被災時と同じに思えた。
住民が帰宅できない現実を見た。
富岡町の管理区域は、放射線量が高く短時間しか入れなかった。
悲惨な現実をみて涙・いかりで写真を撮れなかった
●当時と現在で変わったか。
何一つ変わらない。放射線量もまだ高い。
場所によって
0.03〜0.07μSV・0.23μSV・80μSV,60μSV,40μSV
などの数値が表示される。
自分で持ち歩いている放射線量計は、何故か高い数値が出る。
設置されている線量モニタの2倍くらいに表示する。
●福島県のなかでは原発のはなしするなといわれる。
●富岡駅。0.5μSV。だれもいない。
●700名戻っていると報じられる。数字にはちょっとからくりがある。
原発作業員・除染作業員・戻った住民で700人だ。
●桜の名所だった。しばらくは桜を撮れなかった。
桜に済まない気持ちだった。<夜の森駅近くの桜か?>
●0.8μSV→1.0μSV
1年後でも線量の下がらないところもある。
●ゼネコンが除染完了の表示をしている。
しかし放射線量は3μSVもある。本当の除染はされていない。
●駅前。
0.5μSV。
●イノブタが増えている。
イノブタは、こどもを10〜15頭一度に出産する。
イノシシは数頭生む。イノブタはイノシシよりも大きくなる。
●イノハナキノコ
非常に高い報謝線量が検出された。
●恐ろしいことがいっぱい起きている。
●体育館のなかは手つかずの状態。
24μSV・40μSV。全然下がっていない。
見えるところを除染。建物のなかは手がついていない。
●フレコンバッグ。
フレコンバッグから木がでている。
事故後何一つ問題が解決されていない。
いたるところフレコンバッグの山。
除染をしたのに以前よりも線量が上がっている場所もある。
フレコンバッグの山。
フレコンバッグが破れて雑草が生えている。
フレコンバッグにシートを被せてある。
メタンガスが溜まって膨らんでいる。
自然発火する危険性がある。付近の土壌の汚染は4万ベクレル以上。
プレコンパックから火が出たこともあった。
●白鳥。
線量が高いところに白鳥がきている。
えさを食べてどこかに飛んでいく。
フンなどにより放射能を広げている。
●給食センタ。
給食センタ周辺1.1μSV。
センタ内は低いと思われる。
が、ここでつくられた食べ物が食事として作業員の方などに届けられる。
●テレビ・新聞。
東京新聞はいろいろととりあげてくれる。
長崎テレビが実態を放映してくれた。
●東海原発再稼働。
東海の発電所で事故が起きたら避難できるのか。
90万人。
高齢者・自閉症のひとがいる。
避難には一人に何人かが必要になる。
●大熊町の住民。作業員の被ばく量。
事故が起きないとみていた。うそをつかれた。
自分の勉強が足りなかった。くやしい。
●防護服を着て帰還困難区域の墓参りをするひと。
●整備工場の夫婦2人で生活。事故前は8人で住んでいた。
息子さんたちは県外に避難。
歳をとり、今から知らない土地で工場をつくるのは大変。
これからどうやって生活していくのか。補償もいつまであるかわからない。
●とても人間が住めないところに帰還できると言う。
高汚染地域に住民を帰還させるなどとんでもない。
●スイスで写真展。
スイス人は反応した。見た人が知人をつれてやってきた。
日本人は無関心だった。何故だろう。
●除染作業者・警備員・警察官・見学者。
薄いマスクしか付けず危険。マスクも何もしていない時もある。
鉛板で覆われている警備員の詰所。3交代でやっている。
警備員線量計持っていない。
若い人が観光できている。防護服がなく線量の高いところにいる。
いいのだろうか。
2.3μSV→1.2μSV程度
若い警察官が全国から短期間交替できている。
照射線量のはなしを聞いていないようだ。若いのに心配だ。
●焼却炉。
1000億くらい。多額の国の金でつくっている。
焼却炉近くのカシワの葉は、白っぽい葉になった。
●植物。
モミノキの葉は、バラバラの長さに成長している。
●小学校2年の女の子に
「大きくなったらお嫁さんにいけるの?」と聞かれた。
返す言葉がなかった。ただ「ごめんね」といった。涙が止まらなかった。
●これからの取り組み。
どうしたらいいのか。
つたえなければいけない。現状を訴えていきたい。
原発事故はこのようになる。風化させない活動が必要。
いのちをかけて伝えていきたい。
これからの人に伝え、私たちが福島の現状を理解する。
事故の状況を見て福島県民の思いを知ってほしい。
国は事故は終わったかのようにして福島を切り捨てようとしている。
原発再稼働に突き進んでいる。
原発はいらないの願いを私たちの世代で終わらせない。
子や孫たちにしっかり伝えたい。命ある限り続ける。
●これからが大変。
事故の処理は全然終わっていない。
今後、病気の問題も表面化してくる。
●福島はいつごろ復興できるかとの質問に対する回答。
いくつもの問題がある。
東京新聞が書いてくれた120m以上の高さの排気塔のリスク。
45mのところに破断が見つかった。
地震・大風で倒壊する可能性がある。
地上55mから上半分を2019年ごろを目標に解体する方針。
もし破断すれば汚染区域が広がり大変なことになる。
<復興の目途は立っていないのが現状?>

<写真は福島のむごい状況を伝えている。
見るのがつらくなる写真だ。
原発事故がなかったなら前の福島に戻れたのに残念だ。
東海原発は廃止して心配なく暮らせるところにしてほしい。
1つの企業・ひとつの原発のため何故90万人が悩むのか。
放射能を管理することはひとにはむずかしい。
リスクと天秤にかける人もいるが
そのような比較できないものであることは
福島の現状が訴えている>