18/9/27 日立市地学教室 四国の国立公園ジオパーク。
講師 田切美智雄先生。
< >はhp制作者メモ。
●瀬戸内海国立公園見どころ
○東側エリア。鳴門の渦潮・紀淡海峡・播磨灘・五色台など。
○西側エリア。安芸灘・伊予灘・大不動窟など。
●四国の地質。
四国の地質構造はシマ模様になっている。
領家帯・三波川帯・秩父帯・四万十帯。
中央構造線が一番活発。
一番上の吉野川から佐田(さだ) 岬へ走るミゾが中央構造線。
その南に 御荷鉾(みかぶ)構造線・仏像(ぶつぞう)構造線の
ミゾが平行に走っている。
●瀬戸内火山活動と外帯火山活動。
多数の中期中新世火成岩が分布。 
<中央構造線の北側に位置する瀬戸内火山岩類と外帯地域に分布する外帯酸性岩類に区分。
海溝寄りの地域にマントル由来の斑れい岩や
玄武岩等を伴う貫入岩体が存在する。
潮岬,室戸岬,足摺岬の各岩体。>
●屋島のメサ・讃岐富士のビュート。
○屋島のメサ。
頂上が平坦で、周囲が急傾斜の地形。
基盤は花崗岩。上に凝灰岩。その上に安山岩がある。
○讃岐富士のビュート
基盤は花崗岩。上に凝灰岩。その上に安山岩がある。
●屋嶋城・休暇村五色台。
○屋嶋城
屋島に築かれた古い山城。復元されつつある。
○休暇村五色台。
五色台は、高松市と坂出市の境界にある山地。平坦になっている。
瀬戸大橋・瀬戸内海の島々を望める。宿泊施設がある。
●香川県の瀬戸内海国立公園。
屋島・寒霞渓・五色台・讃岐富士・
備讃瀬戸の島々などが指定されている。
●讃岐富士と瀬戸大橋。瀬戸内海歴史民俗資料館。
●銭形砂絵・栗林公園。
銭形砂絵の砂は花崗岩の砂。
栗林公園の庭園の岩石は花崗岩が多い。
●金刀比羅宮。
象頭山中腹にある。
象頭山の地質は、花崗岩・讃岐石・閃緑岩など。
金刀比羅宮の拝殿は花崗岩・讃岐石の地質の境目くらいにある。
奥社は讃岐岩質安山岩の上にある。
●能島と潮流体験船・白亜系和泉層群砂泥互層
○能島と潮流体験船。
能島の周囲は潮流を体験できる潮流体験船がある。
激しい潮流の時間帯は、日によって違う。
○白亜系和泉層群砂泥互層。
砂岩と泥岩が交互に積み重っている。化石がとれる。海の近くが山になる。
和泉層群と三波川変成岩の接する中央構造線見られる場所がある。
●しまなみ海道・佐田岬と豊予海峡・ターナー島。
○しまなみ海道。
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ道路。
○佐田岬と豊予海峡。
佐田岬は、行くのが大変。
豊予海峡(ほうよかいきょう)は、愛媛県伊方町と大分県大分市の関崎の佐田岬によって挟まれる海峡。
○ターナー島。
愛媛県松山市にある。花崗閃緑岩でできた小さな島。
正しくは四十島しじゅうしま。

●村上水軍博物館・道後温泉。
○村上水軍博物館。
戦国時代、瀬戸内海にあった村上水軍。
○道後温泉。
●熱水の分布と性質。
道後温泉は暖かい温泉が出る。
中央構造線周辺から熱水がでる。
有馬型深部上昇熱水。
プレートのもぐりこみ方が浅いため。
●足摺宇和海国立公園のみどころ。
滑床渓谷・サンゴ 鬼ケ城山系・宇和海・足摺岬など。
足摺岬にいくのが大変。
●宇和海多島海・枝状サンゴ・床状サンゴ・板状サンゴ。
●臼碆の花崗岩海岸・大竹小竹・竜串の見残し奇岩。 
○臼碆うすばいの花崗岩海岸。
高知県土佐清水市。足摺岬から5km西側にある。
臼碆は黒潮が直接打ち寄せる海岸。
花崗岩が波食により複雑な形をつくる。
○大竹小竹
高知県土佐清水市。竜串海岸。砂岩層が凸部をつくる。
○竜串の見残し奇岩。
高知県土佐清水市。
南部四万十層帯の砂岩層が波食と風食を受けたタフォニがある。
●見残し奇岩・足摺岬・足摺海底館。
○見残し奇岩。
南部四万十層帯の砂岩層が波食と風食を受けたタフォニがある。
○足摺岬
高知県土佐清水市。地質の調査が難しいところ。
船でいって調べている人がいる。
○足摺海底館。
海中展望塔。海岸一帯は砂岩からなる浸食台地。
●足摺岬花崗岩と斑レイ岩(玄武岩)。
花崗岩に玄武岩捕獲岩・玄武岩岩脈が見られる。
花崗岩の中には解けた黒っぽい玄武岩がみられる。
●足摺ラパキビ花崗岩・玄武岩岩脈・玄武岩捕獲岩。
足摺岬ではラパキビ花崗岩が見られる。
●御五神島無人島・鹿島無人島。無人島が多い。
○御五神島無人島おいつかみじま
愛媛県宇和島市。
○鹿島無人島。
愛媛県南宇和郡愛南町。海水浴場・キャンプ場がある。
●鬼ケ城山系・高月山・滑床と外帯花崗岩。
○鬼ケ城山系。おにがじょうやま
愛媛県宇和島市
○高月山。
鬼ケ城山系に属する。
○滑床と外帯花崗岩。
南予地方の鬼ヶ城山東麓一帯に
新生代第三紀(6,500〜200万年前)の火成岩。
黒雲母花崗岩や斑状花崗岩が分布。
滑床はこの花崗岩地域に存在する。
滑床渓谷。花崗岩の浸食でできた滑らかな河床が特徴。
●四国は日本ジオパーク1ケ所 四国西予・世界ジオパーク1カ所 室戸。
●四国西予ジオパーク。
四国の西南地域。
海抜0mから1,400mの標高差。
リアス式海岸・盆地・河成段丘・カルスト台地がある。
4億年前から現在までの岩石が見られる。
●西予市の地質。
約4億年前。黒瀬川構造帯を構成する三滝火成岩類・寺野変成岩類。
約3億年前。浅い海でできた石灰岩。
約2億年前。深い海のなかでできたチャート。
約1億年前。海の中でできた砂岩・泥岩。
今は、石灰分を多く含んだ水から炭酸カルシウムが沈殿しできたトゥファ。
●三滝花崗岩・肱川の黒瀬川帯。
○三滝花崗岩4億年前。黒瀬川構造帯を構成する岩石のひとつ。
○肱川の黒瀬川帯。4億5千万年前。
●須崎海岸の黒瀬川帯凝灰岩。4億年前。
●ミカンの段々畑・桂川渓谷の中生代チャート・
法華津峠からの宇和島。
法華津峠は、チャートの崖の上にある。
●田穂石灰岩の化石。田穂石灰岩天然記念物。
中生代アンモナイトを産した。
●源氏ケ駄馬・羅漢穴。
○源氏ケ駄馬。標高1,400mのカルスト台地。
○羅漢穴。石灰岩表面のバーミキュレーションを見られる。
泥・粘土・方解石などからなる二次的な鍾乳洞。
壁面に浮き出た不規則模様。
●室戸ユネスコ世界ジオパーク。
●室戸岬の地質図。
古第三紀付加体・斑レイ岩・段丘堆積物。
●古第三紀付加体。
○行当-黒耳(ぎょうど-くろみ)海岸。
タービダイト層。
約4000万〜3500万年前の深海底で砂と泥が交互に整然と重なった地層。
○新村遊歩道褶曲。
新村(しむら)遊歩道で見られる。
約4000万〜3500万年前の深海底で砂と泥が交互に重なった褶曲した地層。
○メランジュ。
海底に積もった砂や泥がかき混ぜられてできた岩石を見られる。
○砂岩岩脈。天然記念物。
●古第三紀付加体。
○羽根岬の生痕化石。
○日沖-丸山海岸。枕状溶岩。天然記念物。
○新村遊歩道の漣痕れんこん。天然記念物。
海底にできた波の跡の上に泥などが積もる。
重なり固まったものが押し上げられる。漣痕と呼ばれる。
●室戸岬斑れい岩。
○斑れい岩ペグマタイト。
○斑れい岩。明星石。
○ビシャコ岩。斑れい岩
<hp制作者メモ・・・ビシャコ岩には美女伝説がある。
ビシャコとはヒサカキのことか。
ヒサカキは茨城ではサカキの代わりにする。
四国では仏前やお墓に供える?? 美女の霊をしずめるためか?? >
●浸食地形。
○タフォニ。塩による浸食。鹿岡鼻。
○ポットホール。小さな穴に溜まった小石が水流で回転。
徐々に穴が大きく深くなった穴。
●海岸地形。
○1946年の地震で隆起した浜。室戸岬。
○西山段丘上のくさり礫。かつての海浜礫。
○西山海成段丘。
段丘は変化している。海岸線の位置も変化している。