18/9/25 那珂市本米崎 上宮寺定例法座 真宗本願寺派。
講師 平野俊興師。 真宗本願寺派 千葉県中原寺尊住。
< >はhp制作者メモ。
●歎異抄後序。
歎異抄は、唯円の遺書でないか。
次のひとに何を伝えるか。
歎異抄第1条〜第10条は、
親鸞聖人のことばが書いてある。
第11条〜第18条は、
親鸞聖人の教えをとり違えしていることを指摘している。
後序は、唯円がいいたいことのまとめと考える。
●後序より。
信心を取り違えてはいけない。
信心とは如来よりたまわったもの。
法然上人の信心は如来よりたまわったもの。
善信房の信心も如来よりたまわったもの。
同じものである。
●後序より。
「聖教には、真実・権仮ともにあひまじはり候ふなり。
権をすてて実をとり、
仮をさしおきて真をもちいるこそ、
聖人の御本意にて候へ」
聖教には、真実の教えと方便の教えとがまざりあっている。
方便の教えは捨てて用いず、
真実の教えをいただくことが、聖人のおこころ。
なぜ極楽浄土は西にあるのか。
一つの手段。
夕日を見て浄土を念ずる。
鳥が巣に帰っていく。
方便。
何も知らない人は、月はあそこと指差すと、
月を見ないで指をみる。
●後序より。
「五劫思惟の願をよくよく案ずれば、
ひとへに親鸞一人がためなりけり」
親鸞一人は全ての者の意味。
人間は迷い・苦しみを自分では解決できない。
問題の解決は、さとりの世界が教えてくれる。
阿弥陀がおさめ取ってくれる。
摂取不捨。
阿弥陀が念仏する衆生をすべて浄土へ救いとってくれる。
深く信じる 如来よりたまわる信心。
ただ、うなずきなさい。
信心は如来よりさずかるもの。
●大乗。
大乗仏教。
大とは、完全なものの意味。
如来は、誰もが乗れる大きな乗り物にのせて、
衆生を浄土に連れて行く。
●如来よりたまわりたるいのち。
いつも私をつつみこんだ世界。
その世界から生まれ、
その世界に帰っていく。
海のようなもの。
●聴聞。
素直にきく。
でも出来ない。
聞くは、周りからきこえてくる音。
聴くは、自分でききわける。
●どのように生きたいか。
後世の問題。
前世・現世・後世。
わたしのいのちはどこにいく。
大切なものを伝えていく。
大切なことを理解する。
念仏。
どんとはいってくるもの。
●キリストは、すべてをつくった。
仏教は、因縁の中にいのちをたまわった。
馬耳東風。
入って出る
南無阿弥陀仏。
念仏申せ。
念仏すること。
●念仏。
音。
ことば。
音が聞こえてない世界。
音の中で問題を解決しようとしている。
生れた意味。
東京では鐘を鳴らせない。うるさいといわれる。
「正覚大音 響流十方」 響く ゴーン。
私たちは何を望んでいる。
阿弥陀仏は聴いてくれる。
徹底して聴いてくれる
。傾聴してくれる。
自分に気づかされる。
念仏を称える。
若い人の話を聴く。聴いてあげる。
としをとると少しわかる。
お互いにつながりあっている。
●町田に、日本聾話学校がある。
安積力也あづみりきや先生が忘れられない場面があると話していた。
3歳の耳の聞こえない女の子と母親が学校の靴を履きかえる場所にいた。
女の子は一人で靴を脱いだ。
靴入れに入れなければいけない靴を遠くに放り投げた。
母親は女の子を正面に抱き目と目をみつめあった。
女の子は母親の胸を何度も強く叩いた。暴れた。
母親はだまって、女の子を正面に抱き目と目をみつめあった。
女の子は母親の髪の毛を何度も強くひっぱった。暴れた。
母親はだまって、女の子を正面に抱き目と目をみつめあった。
母親の目には涙があった。
女の子は何かわかったようで、
投げたくつを拾い、靴入れに靴を入れた。
安積さんは母親から聞いた。
「こどもは耳が悪く、私のことばを理解できない
。話を理解できない」
●岩城太郎さん。音楽家。
3/11地震の時、わたしは何と小さな世界に生きていたかをしった。
被災地に行ってなにもできなかった。
わたしは何と小さな世界に生きていた。
父親の病気のことしか考えていなかった。
●何か役立てることはないかを考えた。
オトブミ(音文)を考えた。
いのちを伝えていきたい。
岩城さんに、何か詩を書いてほしいとたのまれた。
中村久子さんの詩「ある ある ある」を紹介した。
戦争の命。
今の命。
なんのために生きているのか。人間が好き。
●紀尾井ホール,「オトブミ(音文)集〜魂への囁き〜」
オトブミ(音文)では、
サヘル・ローズさんの詩・
韓国の反戦映画監督の詩・
中村さんの詩が朗読された。
國村隼さんの朗読がよかった。
●「ある ある ある」は、
手足のない中村さんが、
ないことを恨むのではなく、あるものを喜ぶ詩。
だれかがいます。
あなたの笑顔が皆を幸せにする。
ないことを嘆くより、あるものを感謝したい。
ある ある ある。
●サヘル・ローズさんの詩は、以下のようなもの???
人は泣いてうまれる。
まわりは喜んでいる。
人は死ぬときは泣かない。
まわりは泣いている。
不思議だ。
私はいつ生まれたか知らない。
社会からとり残され孤独だった。
ここはどこ。
ポツンとすわっていた。
居場所がなく孤独だった。
そのような時、私をだきしめたひとがいた。
手をはさないで、あなたとつながりたい。
<サヘル・ローズさんはイラン人。
イラク・イラン戦争の時3歳だった。
爆撃で家族は死んでしまった。
ガレキの中のサヘルを
ボランティアの女子大生フローラが助けてくれた。
サヘルは孤児院で育つ。
しかし、心をふさいだサヘルには里親が決まらなかった。
3年後、フローラが孤児院に会いに行った。
サヘルがしがみついて離れなかった。
フローラとサヘルは日本に来る。
その後は大変な生活が続くが、
フローラは日本でサヘルを育てた。
サヘルは、日本でタレント・女優となる>

●戦後の日本では、
物・金があれば幸せになれると信じてやってきた。
しかし、現在は生きづらくなってきているという。
何故か。
<宗教について、
学校教育などで何も教えていないのがひとつの原因ではないか。
寺・神社にお世話になっている。
しかし、宗教について何か学ぶことには壁がある。
仏教は江戸時代からの檀家制度が継続している。
若い人は、世界一の人口となった東京・横浜地区に集中している。
若い人には、寺や神社とは縁が薄い社会に思える。
宗教を知ることは心のよりどころを持つこと。
人には必要なことだ>
●樹木希林さん。浄土真宗系の学校を卒業している。
いただいたご縁。
生も死も日常のこと。
明日NHKスペシャル「“樹木希林”を生きる」がある。

●以下、hp制作者メモ。
9/26 NHKスペシャル「“樹木希林”を生きる」をみる。
ドキュメンタリーは、4本の映画つくりに参加する様子。
なるがままに、気負いなく暮らし続ける生活。
方便として役者があった。
この世に生まれ、現世と縁がきれるまで、
役者として生きて、自分の姿・生きざまを残されたのだろう。
南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
○記憶に残ったことば。
せっかくできたしわ なぜのばす。
しわが好き。
生きていく努力。
いかり だれにたいするものではない。
これでいいのか。
結婚は 縁だからね。
なごりおしみはない。
心のエネルギーがおさまっていない。
肉体はダメ。
ドキュメンタリー制作での発見がない。
制作を続ける?
向かい合うとだめなときもある。
ふたりで同じ方向を向いてみたら。
幸せな日々だった。
平成16年ガン。
3月、全身に広がっているといわれた。
ドキュメンタリー制作の□□となる。
肉体はかりもの。いい形で終了したい。
方便として役者があった。
未熟なままで終わる。
こういう終わり方でしかなかった。