18/6/23 東海村古文書と歴史を学ぶ会歴史講座 
照沼家文書 飢饉と石仏石塔。 
東海村中央公民館。
仲田先生。
■東海村の石仏・石塔(地蔵尊と観世音)
東海村の石仏・石塔 昭和53年刊行から。
〇数。
総数406基。
石神地区221基・白方地区103基・
中丸地区46基・照沼地区36基。
〇古い石仏
1708年の如意輪観音。
石神外宿泉福寺跡。
1710年の宝篋印塔。
1727年の地蔵尊。竹瓦原坪。
元禄期? の宝篋印塔。石神内宿観音寺跡。
那珂市では清水洞公園
清水寺(無住寺)にある地蔵尊が古い1706年。
〇年代明記の石仏・石塔。
江戸時代82基。明治以降108基。
〇地蔵石仏が全体の1/3。
■地蔵信仰。
〇茨城県では、筑波山麓からはじまる。
つくば市小田 湯地蔵 
1289年 勧進仏子阿浄。
1252年 
律宗の忍性がつくば山麓三村寺に10年間滞在。
地蔵信仰普及拡大。
つくば市小田。
1541年、1537年の地蔵種子(梵字)板碑。
土浦市 
1563年 地蔵種子塔。
1571年 地蔵供養塔。
〇東海村十萬地蔵。
1923年 石神外宿で土のなかより掘り出した。
夢に地蔵をみた女たちが安産だった。
〇願成寺 1663年廃寺。
大沼の堤が崩壊。
水害に悩んだ末、千寿郎(こども)を人柱にした。
徳川光圀が願成寺を建立、
千寿郎の霊を弔って十萬地蔵を祀った伝説。
〇双体地蔵 1742年・1744年。
〇寺に地蔵石仏群・六地蔵石幢せきどう集中。
地蔵信仰との関係が深い。
〇地蔵。
六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に
落ちて苦しむものを救済する。
延命地蔵 右手に錫杖・左手に宝珠。
地獄に居住し亡者を救う。
豊岡向渚墓地 1797年。村中女人講。
竹瓦原坪 1727年。
樹の下安産地蔵 外宿 
松の木を起こした時にでてきた。
〇石幢。
隋・唐・宗時代に隆盛。平安末期に伝来。室町時代以降に普及。
地蔵信仰と結びつき、6面に六地蔵が刻されている。
舟石川の六面石幢 1746年。
■観世音菩薩かんぜおんぼさつ 
現世に利益をもたらし、来世も救ってくれる菩薩。
聖観音しょうかんのん
変化しない元の観音。
変化観音 十一面・千手・如意輪。
〇野仏。如意輪観音19基・子安観音14基・その他18基。
石神外宿 泉福寺跡 如意輪観音 1708年。
石神内宿 無縁堂内 千手千眼観自在菩薩。一面六臂。
千本の手ごとに一眼あるので千眼となる。
千の眼・千の手でもれなく衆生を救い上げようとする。
左右に20手ずつの40手像が多い。
子養観世音・子養地蔵尊の名称あり。
十九夜講・二十三夜講。女人講。
舟石川新田前 十九夜講 如意輪観音 1763年。
三体地蔵 石神外宿。
舟形石に地蔵2体、観音1体。
観音と地蔵が混在で区別なく信仰されていた。
横堀発汗地蔵尊(お千団子)
犬供養 長松院北向地蔵尊。
■以下、
照沼家文書により
飢饉のときの旅籠の宿泊代・食事代などについて学びました。
詳細、省略。
仲田先生・関係されたみなさまありがとうございました。