16/5/29 日立市 日鉱記念館。







日本鉱業の社祖、久原房之助翁が 
此処に現存する小舎を本部として 
日立鉱山を創業したのは明治38年暮れのことであった。
爾来、幾多の辛酸をなめながら、
翁の不屈の精神と大煙突を建設して 
早くから公害問題の解決に当るなど雄大斬新な計画性とは、
本鉱山をして日本有数の銅山たらしめる要因となった。
翁は後年往時を回顧して、
苦心惨憺處の額を旧本部内に掲げた。
この苦心惨憺の努力こそ、
大日立市発展の礎となったばかりでなく、
我が国産業発達の鍵でもあった。
今、翁の遺徳を偲び縁深い本山の川石に翁の遺墨を刻んで記念とする。

ユズリハ