11/5/28 福島県会津若松市七日町 常光寺 天台宗
706年 律宗の寺として建立された。
江戸時代に、会津高田(現在の会津美里町)生れの
天海により天台宗に改宗。
本尊 阿弥陀如来
めぐりあい観音が安置されている。
「まいるより 常の光を たのむかな 二世をかけて 祈る身なれば」
京都・宇治の茶問屋に伝右衛門と伝七という父子がいた。
ある日、伝七は出奔(しゅっぽん)。
行方不明となる。
父は、何とか探しだそうと、
六十六部に姿を変え、
観世音菩薩の像を背負って、諸国に旅立った。
いつしか、会津の常光寺にたどりつく。
住職にお茶をごちそうになる。
一口飲んでびっくり。
香り、風合いが我が家のものと同じ。
「どなたがいれてくれましたか」
「若い修行僧です」
若い修行僧が、伝七だったのです。
伝右衛門は、ここに堂宇、
めぐりあい観音堂を建て、
背負ってきた観世音菩薩を安置した。
六十六部(ろくじゅうろくぶ)とは、
法華経を66回書写して、
一部ずつを66か所の霊場に
納めて歩いた巡礼者のこと。
仏像を入れた厨子を背負い
鉦(かね)や鈴を鳴らして歩いた。