10/5/1 鹿嶋市宮中 根本寺こんぽんじ 臨済宗妙心寺派。
瑞甕山根本寺。 本尊 薬師如来。  
茨城県で一番古い寺。
以下、本堂の前石碑による説明。
613年、聖徳太子が、勅を奉じる。
鬼門鎮護と衆民修法に依り、護国興隆の発願。
本尊に東方薬師如来を安置して建立した勅願寺。
開祖は高麗の恵潅大僧正。
三論宗に属す。
その後、法相、天台と移り法燈を掲ぐ。
1191年源氏が再興、寺領600石を寄進される。 
蒙古来襲のとき、後宇多帝は、勅印により、
「天下平均 異国帰伏」の祈祷をさせる。 
国難が去り本尊の霊験がうたわれ、東国屈指の霊場になる。
康永年間 光明帝の勅を奉じ 入宋の教外得蔵和尚が入山。 
堂宇を修営し 禅宗に改める。 
足利将軍義も仏殿を再興。
この時 後光厳帝は「祈祷」の勅額を下賜され、現存する。
徳川幕府は、寺領100石を給する。 
芭蕉の鹿島紀行に依れば、
1687年、芭蕉は、師である当山21世仏頂和尚に拝顔。
句を残す。
月はやし 梢は雨を 持ちながら  
寺に寝て まこと顔なる 月見かな
 
筑波の天狗党の乱の際、兵火に罹り、すべて焼失。 
明治の初め 解体古材によって建てられる。
1981年、本堂再建。