9/11/7 IICD Michiganに関する参考情報。
Welcome IICD Michigan
※※この資料は2009年ブラジルプログラム参加中のyuさんが、
募金・広報活動およびブログ用に各資料から作成したものです。
たっぷり主観が込められています、まだ公文書ではないので注意!!
2009年11月7日現在
1. IICD Michiganとは
IICD Michigan
(Institute for International Cooperation and Development in Michigan,
USA:『国際協力・開発の為の学校』の意)
国際ボランティアのための学校であるDRHスクールのうちのひとつ。
アメリカ合衆国ミシガン州Dowagiacに位置している学校。
DRHスクールは1970年に北欧デンマークで始まり、
これまで10,000人以上の国際ボランティアをHumana People to Peopleの
アフリカ・アジア・中南米開発プロジェクトに派遣してきました。
現在、世界8ヶ国に14のスクールを抱え、
毎年80ヶ国以上から約600人のボランティアがプログラムに参加しています。
アメリカでは
IICD Massachusetts
IICD Michigan
CCTG(CampsCaliforniaTG)
の3つのDRHスクールで国際ボランティアプログラムを実施しています。
※日本の教育制度でいう「学校」とは異なるのでご注意ください。
NGO団体の一部と考えていただければ結構です。
〜The International Humana People to People Movement〜
Humana People to Peopleは1977年に設立された国際NGOで、
現在30ヶ国にある加盟組織により構成され、
世界中で200以上のプロジェクトを運営しています。
ヨーロッパ・北米では主にリサイクリング事業(クロースコレクション)を通して
開発プロジェクトの資金調達を行い、
アフリカ・アジア・中南米ではコミュニティ開発・エイズ・
孤児・ストリートチルドレン・教育・農業・環境などの分野で、
貧困削減を目指した持続可能な開発プロジェクトを展開しています。
2.プログラムの内容について
中南米プログラム - 9ヶ月 (ブラジル、メキシコ、エク?ドル、ベリーズ等)
1期: アメリカでの研修 - IICD Michiganにて2ヶ月
2期: 中南米での視察旅行 - 1ヶ月
3期: 中南米の開発プロジェクトでの活動 - Humana People to Peopleにて4ヶ月
4期: アメリカでの広報活動 - IICD Michiganにて2ヶ月
※プログラム終了後に8ヶ月の延長プログラムがあります。
※プログラムが行われている国は時期により異なります。
開発プロジェクトの進行具合により左右されるため、
あらかじめお問い合わせ下さい

第1期 アメリカでの研修
5週間ほど学校で生活し、
他のチーム(アフリカチームなど)と共にプレゼンテーション形式の授業をしたり、
語学レッスン、学習コース、スポーツ、炊事、掃除、
イブニングプログラムなどのスケジュールに沿って、
共同で研修・生活をします。
プレゼンや語学など、お互いに教えあうという面が多いでしょう。
各チームには担当のテイーチャーが一人つき共に活動してくれますが、
同時に各自の自主性も強く求められます。
わからないことはどんどん質問しましょう。
また、プログラム費用を集める為にフヴンドレイシング(fund-raising)と呼ばれる資金集め活動があり、
店頭などで募金活動をしたり、
クロースコレクションなどHumanaの行っている事業で
手伝いをして資金集めをすることがあります。
ベリーズは英語圏ですが、1ヶ月の調査旅行中、
中米諸国(メキシコからコスタリカまで)を訪れるため
スペイン語のレッスンが行われることもあるようです。
2ヶ月という短い期間なので、英語でのプレゼンテーション、
スペイン語(ブラジルプログラムはポルトガル語)のレッスン、フヴンドレイシング、
と非常に厳しいスケジュールとなることも多いです。
実際フヴンドレイシングは厳しいものですが、アメリカ社会のリアルを知ったり、
各国でのプロジェクトの厳しさに備えたり、そしてなによりチームの絆を築くためにも、
必要不可欠なものでしょう。
日曜日は基本的に休みですが、募金活動先への移動などに使われたり、
IICDにいる仲間と他の街にでかけるなどイベントがあることもあります。
IICD Michiganではシカゴ(Chicago)やミシガン湖に行くこともできるので、
Dowagiacの田舎ではありますがアメリカ生活を楽しむこともできるでしょう。
プログラム中は基本的にチームでの活動が主体となりますので、
この2ヶ月の間もチームのティーチャー及びメンバーと共になることが多いです。
旅の為のVISAやチケットもこの間に準備します。
そしてその後、中米諸国で1ヶ月の視察旅行を行い、各国のプロジェクトで活動します。
研修を兼ねて野菜作り

プレゼンで授業

(1)施設について
敷地内には、寮と学校の2つの建物があります。
寮にはシャワー・トイレ、エアコンが完備されており、基本的には2人部屋となります。
2人部屋の組み合わせはチーム関係なく違う国出身になる場合が多いようです。
学校には、教室・キッチン・ダイニングルームがあり、
寮・学校共に無線LANで?ンターネットを使用できます。
また、広い敷地とともにバスケットやバレー、サッカーのための場所もあります。
街まで歩いていける距離にスクールがあり学校所有の車もあるため、
個人的に必要なほとんどの日用品は調達できるでしょう。
ダイニングルーム



学校

寮部屋

(2)ファンドレイシング 資金集め活動について
研修期間中の数週間は募金活動を行います。
中南米プログラムの場合一人当たり2,000ドルを集めなければなりません。
主な活動としては、アメリカで典型な大型スーパーマーケットなどの店先に
テーブルなどを置き寄付を募ります。
また、クロースコレクションなどリサイクリング事業の手伝いとして、
古着の回収ボックスを店先に置いてもらえるように許可を取ったり、
回収ボックスから古着を回収する仕事、
Door to Door という店や住宅を訪問して寄付を募る活動などもできます。
募金活動の期間中は、
リサイクリング事業のオフィス・スクールの協力者・教会などの部屋を
間借りし、生活することもあります。
また、レストラン等に無料で食事を提供してもらえるよう募ることもあります。
ファンドレイシング期間中はほとんどが車で移動となりますので、
運転免許を持っているチームメンバーが交代して運転することになるでしょう。
(3)予防接種について
予防接種はA型肝炎・黄熱病がプログラム費用に含まれます。
国によっては渡航に義務付けられている場合があり、IICD近郊の医療施設で受けることができます。
また、追加で破傷風の予防接種を受けることもできます。
これらは日本で義務付けられているものもあり、
人によっては既に接種済みの場合もあるので
詳しくは総務省のWebサ?トなどを参照してください。
第2期 中南米での視察旅行
旅行は各国の文化・背景・内情を知るというテーマに基づいてチームごとに自分達でプランを立てます。
車を借りて旅する場合や、高速バス・電車・船などの
交通機関を使い移動する場合が多いようです。
宿泊先も、プロジェクトの協力者を探して泊めてもらったり、
普通の旅行者が使うホテルやHumana関係者の友人の家、
時には高速バスや船で寝ることもあります。
旅行中はバックパッカーのように
バックパック(でかいリュックサック)を背負って移動することになると思うので、
荷物には注意したほうが懸命でしょう。
第2期まではチームのティーチャーが同行し、一緒に旅行します。
また、特に日本人の場合は中南米旅行中にお腹をこわすことが多いので、
日本から薬を携帯したほうが良いと思います。
(水の関係で体調を崩す場合が多いようです。特に最初の数日間。)
■旅行例(2009年5月ブラジルチームの場合)
アマゾン最大の都市であるManausからRio de Janeiroまで、
各都市を通りながらブラジルで活動しているNGO巡り。
移動は船・高速バス・電車・飛行機を使い
IICD関係者の友人やウェブサイトCouchSurfing※1を通じて知り合った協力者の家、
通常のホテルなどで宿泊しました。

滞在日 地名 備考 街までの交通手段
7/9〜7/10 Manaus 飛行機遅延の為NGOキャンセル
アマゾン川を船でBelenまで下る
飛行機
7/12 Santaren 船旅の途中、寄港
アマゾン内ジャングル観光
7/14〜7/18 Belen NGO巡り・市内観光
日本人二人だけ腹痛に…
7/19〜7/20 Barrerinhas 世界自然遺産レンソ?スの礁湖へ 高速バス
7/22 Fortaleza 市内観光、CouchSurfingを通じて
多くの旅仲間と出会う
高速バス
7/23〜7/24 CanoaQuebrada NGO巡り、日にちの都合で
Natal組とOlinda/Recife組に分かれる
高速バス
7/25〜7/27 Natal NGO巡り・市内観光 高速バス
7/25〜7/27 Olinda/Recife 世界文化遺産オリンダ歴史地区・
ペルナンブコ州美術館など
電車
7/28〜7/29 Salvador 世界文化遺産サルヴァドール・
デ・バ?ー?歴史地区など NGO巡り・
スラム街フヴベラへも
高速バス
7/31〜8/6 Rio de Janeiro
Petropolice
コルコバード丘・
サッカー観戦など
NGO巡り・スラム街フヴベラへも
飛行機・友人の車
8/6 Salvador※2 プロジェクト地までの中継点 飛行機
8/7,8/8〜※3 Cansancao Humanaプロジェクト活動地域 Humanaの車
8/7〜 Itiuba Humanaプロジェクト活動地域 Humanaの車

※1 CouchSurfing
旅先のCouch(ソフヴ)で寝かせてあげる・もらえるのがOKな人たちが参加している非営利組織。
日本ではまだ余り聞きませんがこういった形式で旅をするのも外国では割とポピュラーなようです。
※2 Salvadorで働いているHumanaTG(Teachers Group)の人もいます。
※3 飛行機トラブルにより航空券の都合で分かれた2グループの到着日がずれた為
第2期、第3期では、日々の活動や経験、学びとったことなどをレポートとして
IICDの先生達に報告することが必要とされます。
また、それらを日記や写真、絵画、映像などに残しウェブサイトやニュースレターなど、
様々なものを通して活動を広めていきましょう。
Salvadorのファベラ

世界遺産:レンソイスの礁湖

第3期 中南米の開発プロジェクトでの活動
現地で活動しているHumana People to Peopleのスタッフと共に、
現地開発スタッフの一員として活動します。
期間中は開発地域コミュニテ?の人々と打ち解けていくためにも、
コミュニテ?内で家を借りて生活します。
Humanaスタッフも現地出身者が多いようです。
生活に必要なもの全般はHumanaのほうで用意され、
街に行けば生活用品はある程度そろえる事ができるでしょう。
『プロジェクトが持続できる程度には発達している』と考えておけば良いと思います。
Humanaのオフイスではミーテ?ングが行われ、インターネットを使うこともできます。
(もちろん日本のような高速回線は望むべくもありませんが…。)
これらの事項は地域・プロジェクトにより異なる場合があるので、
あらかじめ現地のプロジェクトリーダーに確認しておくと良いでしょう。
また、活動内容としては各チームに担当する家族が割り当てられ、
家庭状況のインタビューやガーデン作りを軸に
それぞれのアイデアに基づいて様々な活動を行います。
エリアリーダーとしてそのコミュニテ?で活動している
Humanaスタッフが共に活動してくれることでしょう。
第3期では、プロジェクト後も人々が活動を続けていけるように
人々をモバライズ(動かす)することが重要とされます。
基本的な目標設定はありますが、
それを達成するための過程は各人にまかせられるので、
なにごとにも積極的に取り組む姿勢が求められるでしょう。
また、チームのメンバーが多い場合は第3期で複数地域に分かれる場合もあります。

■活動例(2009年5月ブラジル、カンサンサオ(Cansancao)チームの場合)
チームメンバー:3人 担当する家族数:36
担当のコミュニテイ:3(Casinbas, Sao Miguel, Sao Miguel dos Moreira)
□インンタビュー(家族構成、インフラ(電気・水・トイレetc.)、健康・衛生、教育、AIDSについてなど)
□ガーデン(レタス、トマト、にんじん、コリ?ンダーetc.)フルーツの木(カシュー、マンゴーetc.)
□クラス(コミュニテイ【英語、折り紙、音楽、スペイン語、スポーツ、映画etc.】市街地の学校【英語】)
□イベントの企画(ドッジボール大会、絵描き大会、ダンス大会)
□Humana全員でやるイベント(コンクリートブロック作り、家作り、水道工事etc.)
□AIDS・ドラッグ・ごみなどについてのプレゼンテーション
□ラジオ出演
□政府の教育プログラムと協業
第4期 アメリカでの広報活動
現地でのプロジェクト後、
IICDへ戻りいままでの活動や経験、プログラムへ参加する意義などを
次のチームやその他の人々へ伝える為の活動を行います。
IICDでのプレゼンのほか、Webサイトを通じての広報、
他の街や機関等でプレゼンなどをすることもできます。
また、正直なところIICDではまだまだ情報が不足している部分があると思われるので、
そういった情報を文書化、翻訳する仕事もできるでしょう。
基本的に第4期の活動内容は参加者自身に委ねられます。
あなたの活動によって新しい参加者が1人参加を決断し、
あなたと同じ仕事をすれば2倍、2人なら3倍…と活動を広げることによって
世界をよりよいものにしていくことができるでしょう。
プログラムでの成果を未来に繋げていくためにも重要な期間です。

DRHスクールは非営利団体であり、一般企業のようにサービスを提供するものではありません。
プログラム費用は実費として払っていただくものであり、
旅行会社などによって商業的に行われている
ボランティア旅行・ワークキャンプよりも、
ボランティアとしての自主性が強く求められます。
研修には一定の評価基準があり、
募金活動・ボランティア活動など全ての研修スケジュールを終えていただきます。