94/9/25 カイロ郊外 ギザのピラミッド 
一辺が230m、高さが140mという
最大のクフ王のピラミッドなど3つのピラミッド。
メンカラー王、カフラー王、クフ王が並ぶ。
守り神としてスフィンクスの像がある。
クフ王は、古王国第4王朝のファラオ。
ピラミッドは約4,500年前に造られた。
砂漠の中に現われる巨大な石像物。
ピラミッドのまわりにはラクダ引きのおじさんがいる。
料金は交渉次第。 
ラクダに乗って記念撮影の人が多い。

クフ王のピラミッドは、 
ひとつひとつが 1.5mほどの高さの石。 
約2.5トンの切り石。
ギーザ産石灰岩、玄室は石灰岩ではなく硬い石でできている。
切り石を積み上げてありその数およそ230万個。
230万個といわれても想像できない。

クフ王のピラミッドに入り、
クフ王のミイラが眠っていた玄室を見ることができた。
入り口から玄室までは、結構あり、急な狭い通路を通っていく。
ピラミッドへの入口がある。
ひとが3人立っているところ。

途中身体をかがめないと入って行けないところが続く。
何んとなく神秘さが漂う。
ツアーで一緒だったTさんにはピラミッドパワーが感じられたとのこと。
急な通路も苦もなく歩けたといっていた。
ピラミッドパワーを信じている方にはピラミッドが応えてくれる? 
Tさんは自称 宇宙深層心理学者 
深層心理学;depth psychology  
人間の精神活動のうち意識されていない心的領域、
すなわち無意識を研究する心理学。 
Tさんは、研ぎ澄まされた感性をお持ちなのだろう。

玄室の中   
石棺がひとつあるだけで蒸し暑かった。

ピラミッドにクフ王が埋葬されたときは、
想像できないような副葬品が一緒に一杯あったのだろう。
中国の明の十三綾も地下の中に皇帝のお墓。
部屋または宮殿といった方がよいか?を石で立派に造っている。
時の権力者は考えることが似ている。
ピラミッドの中はまだ解明されていない部分が一杯ある。  
■太陽の船博物館。
クフ王のピラミッドのすぐ横に「太陽の船博物館」がある。
死後、王が川を渡って旅ができるように、
何艘もの船をピラミッドの周囲に埋められた。
その一つが、1954年にエジプト考古学局が発見した「太陽の船」。
レバノン材で作った、全長43mの船で
空調の効いた建てものの中に保存、展示されている。
しっかりとした形で残っている。
4,500年前の舟を造る技術もすごい。
それ以上に、物が現存している事実を目の前にして、驚かされる。

■王妃たちのピラミッド  
太陽の船の近くに王妃たちのピラミッドが3基ある。
マスタバ墳、長方形の墓が集まっている。
クフ王のものと比べると小さな可愛らしいピラミッドである。

■スフィンクス。
カフラー王のピラミッドを守っている。
クフ王のあとを継いだカフラー王が建設。
河岸神殿、参道、葬祭殿。
ピラミッドのピラミッド・コンプレックスの様式を保存。
王の遺体は、河岸神殿に安置され、
防腐処理をおこなってミイラにする。
神官たちの担ぐ葬祭用の船に乗せられて、
屋根付きの参道を通り、葬祭殿まで運ばれた。
カフラー王の顔立ちのライオンの身体を持ったスフィンクス。
高さ20m、頭部5m、全長57m。
ツアーでお世話になったY夫妻が、
スフィンクスを見て立ち去ろうとしたときに、
「スフィンクスが何か物悲しげそうな表情をしていた」
と後でいわれていた。
スフィンクスはエジプトをはじめオリエント諸国で古くからある。
国により、その姿や性格、能力などは様々。
エジプトは、スフィンクス信仰は古い。
ライオンの胴体と、女性または男性の頭部、時には隼や牡羊の頭。
エジプト人にとって大きな威力を持つ、空想的、理想的な動物。