94/9/27 ルクソール東岸
7:50分にホテルを出発する。
飛行場に行く途中、
きれいな砂が採れるというところでバスを降り砂を採った。
一緒の皆さん、かなり楽しんで砂を採った。
Mさんは、「前日に雨が降ったせいでサラサラする度合いが少ない」といっていた。
しかし、とてもさらさらとした砂だった。
アスワンが涼しいのもよかった。
しかし、せっかくだから、
やはり快晴の暑いアスワンを体験したかった気持ちも強い。
■アスワンより飛行機にてルクソールヘ。
飛行機は、出発が40分ほど遅れる。
飛行場でトランプ、地図、本を買う。
飛行機は、後座席が空いていた。
後座席の窓より外を見ることができ、砂漠、ナイル河を写真に撮る。
砂漠は一面の砂ではない。
山(岩場)があり、その間に岩が侵食されてできる砂がある、といった感じを受けた。
岩がゴロゴロというより、石の上に砂が被っているのではないかと思われる。
ぜんぜん思っていたイメージとは異なる世界がひらけている。
これは今回の旅行で得た大きな収穫である。
ルクソールの飛行場には水たまりが有る。
昨日から朝にかけて雨がかなり降った模様。
こちらにしては何十年かに一度くらいとの話しも有り。
「雨のせいで遺跡が痛むのでは・・・」と
ガイドのMさんはさかんに心配しておられた。
また寒くて困るともいっておられた。
こちらにして見れば適温であったが・・・。
飛行場でのトイレの話
飛行場のトイレを利用した。
オシッコをする便器が非常に高いところについている。
背伸びしてやっとで何とかなるといった感じ。
向こうの人は皆足かが長いのだろう。飛行場近く
■ルクソール東岸
予定ではルクソール西岸とのことであったが変更され東岸を見ることになった。
カルナック神殿とルクソール神殿、博物館&ハト料理が本日のコースとなる。
■ルクソール
カイロから671q南のナイル川沿いにあり、かつてテーベと呼ばれていた。
古代エジプトが最も栄えた新王国時代、
紀元前1567年ごろに成立し約500年間繁栄したといわれる。
東岸は、アモン神にささげるカルナック神殿がある。
巨大な砂岩の列柱もほとんどそのまま壮大な規模で見ることができる。
これに対して西岸は“死者の都”。
ツタンカーメン等、ファラオたちが眠る王家の谷がある。
■カルナック神殿
大きさにただ言葉を失うのみ。
ラムセスU世やアメンヘテプV世など
多くのファラオが奉納したといわれるすばらしい石の建築美。
■ルクソール神殿
カルナックの大神殿から約9q離れたところ。
ナイル川の流れに沿ってルクソール神殿がそびえたつ
■昼食
ハト料理を食べる。
エジプト旅行で食べた料理は全般的に口に合わなかった。
ビールだけはおいしく飲めた。
全般的に味が薄いのか、甘いのか良くわからない。
パンはおいしかったが全体的にだめ。
その中でハト料理は、期待していない割りには、
油が良く乗っていておいしかった。
もう少しグロテスクな格好ででてくるのかと思ったがそれほどでなかった。
レストランの食事はせかされ、ゆっくり食べることが難しい。
こちらの人は、のんびりしていように思えるのだが・・。
日本人ツアーの人は早く食べるからなのか?
■自己紹介
夕方、ホテルにて、ツアーの人の自己紹介をやる。
半分くらいの人は何んとなくわかった。
看護婦さんが6人くらいおられる。
これはびっくり。
新婚の方2組 新郎、新婦とも銀行に勤めておられるとのこと、
新婚に近い方1組。
若い人の多いツアーといった感じか。
学会の発表での出張との抱き合わせで参加されている医師の方もおられる。
謎の人、Tさんもおられる。
■ルクソール博物館。
博物館は、こじんまりしておりあまり期待はしていなかった。
しかし、展示物は少ないものの、
各々のすばらしさは目をみはるものがあった。
特に特別室にあった立像は大変すばらしい。
多分、ルクソール神殿の第2中庭より、
比較的最近に発見されたアメンヘテブV世の立像。
紀元前1400年ごろ、全体的なバランス、
立像から発散される何ともいえない雰囲気は本当に素晴らしい。
法隆寺にある弥勒菩薩に似ている
イメージ
写真を撮らなかったのが失敗。
数千年前の物が、当時作ったときと同じままに、
ほとんど痛まずに採掘されているところはまさに驚嘆。
多分雨が無く乾いており、
立像の上に砂が被り痛まずに残ったのではと思われる。
写真を撮らなかったのは本当に残念。
最近は地方で出土したものは、
なるべく地方の博物館に展示する動きが有る。
とどなたかがいっておられたが、
遺跡、出土品を大切に保持していく上で大変良いことのように思える。
博物館の中の売店で展示物の写真を売ってくれればいいのに・・・。
写真は少しおいてあった。
写真が何んとなく未熟なことと、
売っているものが展示されているものでなく残念だった。
タクシー
タクシーでホテルから博物館にいった
片道2Kmくらいか?
往復で15ポンド(博物館前で運転手さんは1時間くらい待ち時間有り)でOK、安い。
ただ運転は人と馬車、車と埃の中をすばらしいスピードで駆け抜け、とても怖い。
まだ車社会になっていない。
中国の桂林見たい。
ホテルにて
ホテル内で少し買い物をする。少し旅の疲れも出てきた。
ホテルの部屋で思ったこと
悠久なるナイル河
古代エジプトのロマンに感嘆を覚える。
遠い古代の繁栄とその技術の素晴らしさ
現代社会に何を語る。
古代の遺作を見るとその素晴らしさは大変なものと思われる。
何千年か前より現代まで
人間の技術は、あまり進歩していないのではないかと感ずること大なり。