93/6/10 西安・桂林

4:30起床。
朝が早く、朝食はあまり食べられなかった。
あとで考えたが、
もっと早く起きて大勢の人が朝食を作ってくださったわけだ。  
大変もうしわけないことをしてしまったと反省。
6:00、ホテルを出発。



西安空港に6:30頃着く。
飛行機は遅れることを覚悟していたがほぼ予定通り出発。
窓際だったがあいにくの曇り空。
下界は見えず。
桂林に近づいて少し雲が晴れたような気がした。
桂林空港に着陸体制となり、雲のきれまから見た桂林の山々。
思っていたとおり、たしかに異質の感じで山水画の世界だった。
飛行機から見た霧のかかった桂林の景色は、
眠さをも吹き飛ばしてくれるようだった。

予定通り着き過ぎたのか、桂林のガイドさんが空港にこられてなく、少し待つことになった。
当初のスケジュールでは、桂林での観光の予定なし。
飛行機の時間があてにならないからとのこと。
桂林の飛行場は、こじんまりとしている。
飛行場内には、軍隊のものと思われるジェット機(戦闘機?・型は古く見えた)が数十機あった。
桂林のガイドさんの案内で、桂林が一望できるという畳彩山に行く。
道路が悪いため、バスはガタガタと良く弾む・・・。
最高にガタガタする。
サウナのように大変蒸し暑い。
雨量が豊富なせいか木々は、青々として土地は良く肥えているようだ。
食べ物などが皆おいしく見える。
しかし湿気はすごい。
桂林が一望できる畳彩山に登った。

汗がいっぱい出た。
また、登る前に有料トイレにいった。
5元を渡し、おつりに人民弊をもらった。
人民弊の汚さは、思っていた以上でびっくりした。  
■畳彩山  
桂山とか風洞山とも呼ばれている。
岩層の水平面が色彩やかな緞子のようになっているところから、この名がついた。
山中には畳彩 亭、畳彩門、風洞、迎風楼、望江亭、名月峰、掌雲亭などがある。
主峰の名月峰は海抜223mである。
一年中清風が吹くという風洞  
山上に残る多くの著名人の石刻や唐・宗代の摩崖像など。
畳彩山には、「乾坤」なる文字が大きく石に刻み込まれていた。
易の思想との関連が有ると思った。
乾:天上天下 乾為天 乾の卦は、各爻すべて陽。
上経三十卦のはじめ。
乾の卦はその総論の冒頭、すなわち卦辞に、有名な「元亨利貞」と言う言葉がある。
これを乾の卦の四徳という。
宇宙、人生、天地、人間というものの存在、生活、活動を四つの徳目に要約したものといわれる。
坤:地上地下 坤為地 坤の卦は、各爻すべて陰。上経三十卦の二番目。
坤の卦を要約する言葉は、君子、厚徳、載物・・・徳を厚くし、物を載すということ。
乾坤両卦で、天地万物の生成化育の実体と原則、本質というものが要約され、表現されている
願作桂林人 不願作仙人
の文字が大きく石に刻み込まれており面白いと思った。
山の上から見る桂林の街の景色は奇麗だった。
 
■蘆笛岩  
蘆笛岩という鍾乳洞に行く。 
1959年に発見された大鍾乳洞。
全長2kmという大規模なものである。
洞内の鍾乳石、石筍、石柱などが夢幻の世界を作りだしている。
名前の由来は、その昔、入り口付近にはえていた蘆で笛を作ったという伝説による。
大変立派、中国は日本と比べ何事もスケールが大きい。
■象鼻山
次に、象鼻山を見て記念写真。
山容が、ちょうど像が鼻を水中にいれて水を飲んでいる姿に見える。
象鼻山近くの風景

伝説では、昔、
天上の帝王が旅の途中にこの桂林を通った際、
連れていた像が病気になってしまった。
帝王は道端に置き去りにしたという。
しかし、像は人間の手当を受けて元気を取り戻し、人間のために働いた。
これを知った帝王は激怒し、川辺で水を飲もうとしていた像を殺した。
すると、象は石に変わってしまったという。
象鼻山は兌喚券の五十元の絵に用いられている。
ホテルに行く。
ホテルに行く途中の街は、車と人と自転車がゴチャゴチャ、
車は人並みを避けて通り、道路のガタガタしないところをクネクネと走る感じ。
桂林は車社会になっていないようだ。
(西安も同じ)  
ホテルにて、「花園の夜」を見る。
西安のものと比べるのも悪いが質は落ちる感じ。
しかし、いろいろな民族衣装が奇麗だった。