02水戸8景 村松晴嵐
水戸八景 
水戸藩内 八つの景勝地
「仙湖暮雪」(水戸市) 
「青柳夜雨」(水戸市) 
「山寺晩鐘」(常陸太田市)
「太田落雁」(常陸太田市)
「岩船夕照」(大洗町)
「広浦秋月」(茨城町)
「村松晴嵐」(東海村) 
「水門帰帆」(那珂湊市)
1833年水戸九代藩主徳川斉昭(烈公)が
中国の瀟相八景にならい 
藩内の子弟に
自然鑑賞と健脚鍛錬とを図るため設定。
烈公は 
真砂地に 雪の波かと 見るまでに
塩霧はれて 吹く嵐かな 

と詠み「村松晴嵐」と命名。
村松晴嵐の碑
碑石の題字は烈公の書。
1834年に建てられた。

 


水戸八景 徳川斉昭 作
雪時嘗で賞す仙湖の景
  せつじかつで しょうす せんこのけい
雨夜更に遊ぶ青柳の頭  うやさらに あそぶ あおやぎの ほとり
山寺の晩鐘幽壑に響き  やまでらの ばんしょう ゆうがくに ひびき
太田の落雁芳洲を渡る  おおたのらくがん ほうしゅうを わたる
花香爛漫岩船の夕べ  かこうらんまん いわふねの ゆうべ
月色玲瓏たり広浦の秋  げっしょく れいろうたり ひろうらの あき
遥かに望む村松晴嵐の後  はるかに のぞむ むらまつせいらんのあと
水門の帰帆高楼に映ず    みなとの きはん こうろうに えいず
「村松晴嵐」の碑より海のほうを見る


詩人 山村暮鳥の詩
 「おう土よ」 
おう土よ生けるものよ 
その黒さに太古のかほりが 
ただよっている

●俳聖 芭蕉の句 
埜を横に 馬引きむけよ 時鳥


(説明案内板参考)