00/9/4 スペインアルハンブラ宮殿 Alhambra Palace 
イスラムスルタンの最後の砦。  世界遺産。
グラナダにある。13―14世紀の建立。
イベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝の宮殿。
イスラム芸術の粋を極めたアラブ様式の華麗な宮殿といわれている。
名称は〈赤いもの〉を意味するアラビア語〈アル・ハムラー〉に由来し,
丘陵一帯の赤土を指したものといわれる。
アルハンブラをスペインではアランブラ宮殿と発音する。
「ハ」の発音がないようだ。13―14世紀の建立。
獅子がささえる噴水を中央に置くパティオ、レオン宮が中心。
イスラム建築で、各部屋が開放的な中庭を取り囲む形になっている。
宮殿の壁は原色と金の幾何学文様や彫刻で飾られている。
イスラム芸術の粋を極めたアラブ様式の華麗な宮殿。
その美しさから地上の楽園と讃えられる。

窓には石か木の透かし彫りがはめ込まれている。
石の透かし彫りの窓は風通しが良く、
しかも日光の照り返しを遮り、
酷暑の頃には快適。
透かしの目が詰んでいて中から外はよく見えるが、
外からは中の人の顔は見えない。
16:30頃アルハンブラ着。
アルハンブラ宮殿内はガイドさんに連れられての
一方通行の徒歩見学となる。
「駐車場→城壁の入り口→カルロス5世宮→
中庭→王宮 ハーレム 獅子のパティオ→天人花のバテティオ→庭→
ヘネラリーフェ庭園→駐車場」のコースで90分ほど歩く。

城壁の入り口
入場券を買う「宮殿への入り口」はからかなり歩いたところにある。
ここから宮殿に入る。宮殿内は一方通行みたいだった。

宮殿への入り口

カルロス5世宮
大きな建物だ



カルロス5世宮の中庭 Palacio de CarlosX
円形になっていたが、カメラに全体は入らず。
円形では撮れなかった。

獅子がささえる噴水を中央に置く。
パティオ(内庭)を馬蹄形アーチの回廊が巡っている。
王宮 ハーレム 獅子のパティオ Patio de los Leones

窓には石か木の透かし彫りがはめ込まれている。
インドのジャイプールにあるアンベール城塞の透かし彫りに似ている。
インドはラージプート様式の建築といわれるが、
イスラム芸術と共通点があるようだ。
権力を持ち富を持つと皆同じようなことを考えるように思える。
Gold、ハーレム、不老不死。
ヘネラリーフェ Generalife 噴水がいっぱい涌き出ていました。
ヘネラリーフェ庭園 を見学。
華麗なイスラム文化遺産で、
「全てを見尽くす者の住む楽園」の意味だそうだ。
内に噴水、泉水、水流が設けられている。
水と植物と光が砂漠の民の憧れなのだ。水は大変冷たい。
イスラムの宮殿・邸宅建築の特徴として、
室内に噴水、泉水、水流が設けられている。
イスラムは水の乏しい乾燥地帯で起こった宗教。
イスラム教徒にとって泉や水流は大変貴重な存在で、
命の綱だった。
貴重な水を室内にまで引いてきて噴水や泉水を設けることは、
最高の贅沢だった。

元々同じなのか?
プライベートな部屋ハーレムには、側女が200人いた。
男性は禁制。
女性は12〜15才が対象。
17才以上は相手にされなかったとのこと。
砂漠の民は椅子を使わずに、絨毯の上に横になる。
そのため建物天井の装飾等が美しくなった。
今では石が露出している床には、
色も柄も美しい絨毯が敷きつめられていた。
ネバダ山脈から水を引いた人工の泉や、
緑のアーケードを配している。
享楽を追い求める王宮・楽園を再現しようとしたとのこと。
水を山から引き水をふんだんに使った庭園。
天人花のバティオPatio de Arrayanesとコマーレスの塔Torre de Comares
きれいでした。

アルハンブラ宮殿からアルバイシーンを望む。
宮殿が高い位置にあるため眺めはよい。

ヘネラリーフェから出口へ
道上に花のアーチがかかっていました。

■アルハンブラの思い出
名ギター奏者として知られたタレガのギター曲。
《Recuerdos de la Alhambra》。1896年作曲。
グラナダ近郊のアルハンブラ宮殿の印象を優雅に描いたもの。