00/7/4。山亭夏日 唐 高ベン。
緑木陰濃夏日長 
楼台倒影入池塘 
水精簾動微風起 
一架薔薇満院香


緑木陰濃かにして夏日長し 
楼台影を倒にして池塘に入り 
水精の簾動いて微風起こり 
一架の薔薇満院香し

さかていかじつ とう こうべん
りょくじゅ かげ こまやかにして かじつ ながし 
ろうだい かげをさかさまにして ちとうにいる
すいしょうの れんうごいて びふうおこり 
いっかの しょうび まんいん かんばし

夏の日は長く、その日差しは強い。
緑豊かな木陰は濃いものがある。
池の辺に有る楼台は、その姿を池に映している。
微かな風に、水晶の簾が揺れたとき、
薔薇の香りが部屋の中に漂っている。