00/01/01 元旦 宋 王安石
爆竹声中一歳除 
春風送暖入屠蘇 
千門万戸瞳瞳日 
総把新桃換旧符


爆竹の声中一歳除き 
春風暖を送って屠蘇に入る 
千門万戸瞳瞳たる日 
総て新桃を把って旧符に換う
爆竹の音がパパン鳴っているうちに、
新しい年を迎えた。
春風が暖かい風を屠蘇の中に運んできた。
初日がすべての家々に差し込むころ、
どの家でも古いお札を換えて、
新しいお札に貼りかえる。
宋の時代、
除夜に人々は明け方まで眠らずに酒を酌み交わし、
新しい年を迎えた。
悪鬼を退治するために爆竹を鳴らした。
屠蘇は病を防ぐために元旦に飲んだ。
「桃」は桃の板に絵を描いた桃符のこと。
この桃は邪気を払うということから
桃符を門戸に取り付けて邪気を払った。
鍾旭像はその風習を受け継いだもの。
漢詩歳時記 渡部英喜より。