「水戸空襲」大場村森戸   
吉川あさ 95歳  水戸市在住。

昭和20年8月の水戸空襲の夜、
旧常澄村の我が家周辺は
燃え上がる炎と
B29の閃光弾で
昼間よりも明るくなりまLた。
皆防空壕に逃げましたが、
末期ガンの舅は
「この家で死ぬ」
と言って逃げようとはしませんでした。
私は子供を背負い、
舅を―人家に残したまま逃げる事も出来ず、
震えが止まらぬまま、
警報が解除になるまで
庭に立ちつくしました。
その日から5ヶ月後、
舅は亡くなりました。