「スワ!大空襲」   
中森恒 67オ ひたちなか市在住。

太平洋戦争も劣勢が囁かれ始めた
昭和19年12月7日のことでした。
小学生の僕等は、
学校で授業中のことです。
突然地鳴りと共に、
大地が大きく揺れ始めたではないか。
「これは米軍が襲ってきたのでは?
いや絶対大空襲だ!」
そう信じた僕等は、
先を競って机の下に潜り、
腹這いで
必死に両手で眼と耳の穴を押さえ、
恐怖で震えていました。
やがて揺れも治まり、
それが地震だったと知りましたが、
実は当時
「12月8日開戦記念日を期して、
米軍が日本本土一掃大空襲を仕掛ける」
との噂を聞かされており、
絶対にそれだと信じたもので、
今でも恐ろしい思い出として残っています。
尚、その地震はM7.9、
死者千数百名の大規模地震
「東南海地震」
として記録されているもので、
当時私は
三重県伊勢市近郊に住んでいました。