春夜弾琴奉寄  秋琴老先生 祐順再拝
帰雁初鳴夜欲分  きがん はじめて なき よ わかれんと ほっす
対琴堂上忽懐君  ことにたいし どううえ たちまち きみをなつかしむ
梅花薫処幽情動  ばいか かおる しょゆう じょう うごく
一曲南風使孰聞
  いっきょく なんふう いずれをして きかしめん

P28会津史談第68号

郷夢湖山酔客秋琴 八十五叟
晩年頻慰思郷篇  ばんねん しきりに なぐさむ きょうをおもうのへん
何及馬牛風逸立  なんぞ およばん ばぎゅうの ふうして いつりつ するに
千里不須万寸歩  せんり ばんすんの あゆみをもちいずとも
夢魂忽到故園辺
  ゆめ たましい たちまち いたる こえんのへん
   

P28会津史談第68号