暖かくなったら,仕事にとりかかろう。 種を蒔こう。
玉葱,ライ麦,キュウリ,じゃがいも。 私はベラルーシ語で話すよ。
暖かくなるように。 この冬はもううんざりだよ。 暖かくなるまで待つだけだよ。
チェルノブエリ。ベラルーシ。いのちの大地・・・・・。

本橋誠一監督 ドキュメンタリー映画
「ナージャの村」最後のシーンで82歳になる チャイコバーバのことばです。
チャイコバーバの種まき



長い冬が終わりに近づき,家の前の畑に出て,凍った畑の下で春を待っている,
たくさんの命に向かって,春はもうすぐだよって話しかけるシーンでのことばです。
チャイコバーバ自信も春が待ち遠しいけど,
それ以上に土の中に眠っているたくさんのいのちに早く会いたいとの思いです。

本橋誠一監督は,つぎのように言っている。
ナージャの住んでいるドゥヂチ村はユートピアのようだった。
馬車にのり,キノコを採り,歌を口ずさむ人々。
人類の歴史が始まって以来,私たちはずっとこういう暮らしをしてきたはずだ。
近代社会などせいぜいここ300年のことにすぎない。

「ナージャの村」には,ことさら放射能汚染を説明する画像はない。
私は世紀末に起きたこの悲劇を通して,
それでもなお未来へと向かういのちあるものの営みを描いてみたかったのだ。

チャイコバーバの息子と馬



映画は,ドキュメンタリーであるため「ナージャの村」の6家族の生活と
自然を映し出しているものでストーリーがあるわけではない。
しかし,昨日見た映像が今日なんとなく忘れられずに記憶に残っている。
不思議な映画だ。

本橋誠一監督にサインをお願いしたら「いのちに遊ぶ」と書いていただいた。
写真は「ナージャ希望の村」本橋著 学研より