●チューリップで金儲け。
16世紀、チューリップはトルコからオランダに伝わる。
オランダは、気候がチューリップの生育に適していた。
国中に広がる。
チューリップは、他の植物に比べ交配しやすい。
花の模様が代を重ねるうちに変化する。
模様の入ったチューリップは高値で取引された。
1630年頃、取引された球根が2週間後に10倍以上の値がついた。
人々はチューリップで金儲けに夢中になった。
1637年。オランダ政府は、チューリップ取引を規制。
●変化するチューリップの模様。
斑(ふ)の模様の入ったチューリップ。
班の模様はウイルス病にかかった兆候。
斑入りチューリップは珍しく高値になった。
●トルコのチューリップ時代。
ヨーロッパのチューリップブームは、
原産地のトルコに逆輸入された。
18世紀。「チューリップ時代」と呼ばれる。
トルコの王様・宰相がチューリップの美しさを競い合った。
●植物を求め異国へ。
16世紀頃までヨーロッパで花を育て観賞することはすくなかった。
チューリップの花が植物学者を園芸に興味をもたせた。
珍しい花、未知の植物を探す旅人が現れた。
新大陸・アフリカ・アジアへに旅した。
●チューリップの値段。
1個のチューリップの球根。
花嫁の持参金代わりになった。
●球根1個の対価例
牡牛4頭。
豚8頭。
羊12頭。
ワイン2樽。
バター160kg。
●デザインになったチューリップ。
トルコタイルに描かれたチューリップ。
トルコの染付タイルのデザインや陶器。
多くのチューリップが描かれている。
小ぶりで花の形も先のとがったユリ咲きのチューリップを図案化。
カラフルな色彩のタイル。
イスラム教モスク内部に使われた。
●芸術となったチューリップ。
花を描いた画家たち。
15世紀後半から16世紀。
花自体をテーマにした花卉画がでる。
花卉画は、美しさ・華やかさ・貴重さが求めらた。
上流階級の人々へ贈答品となる。
斑入りのチューリップは花卉画のモチーフとなる。
絵は高値で取り引きされた。
小冊子 「チューリップワールド」記載記事を参考に作成。